ニュートン・コンサルティング株式会社様は、リスクマネジメントのプロ集団。全社的リスクマネジメントや情報セキュリティ、有事の際の事業継続など、リスクに特化したコンサルティングを行っています。ハードな業界でありながらも、働きやすい環境づくりを推進しており、その一環として『ラフールサーベイ』をご利用いただいています。今回はコーポレート本部の安藤様、清澤様に加え、ニュートン・コンサルティング様の産業医 兼 健株式会社代表取締役梶本様を交え、お話を伺いました。

あらゆる調査項目を『ラフールサーベイ』で網羅

― 『ラフールサーベイ』導入のきっかけを教えてください。

当社は以前は、働きがいを可視化するGreat Place to Workの調査を年に1回、それとは別にストレスチェックを年に1回、日々の変化を計測するためのモニタリングアンケートを週次で実施していました。しかし、どれも匿名でセグメントも分けづらく、情報は多いものの、何となくの状況把握ができるだけで具体的な手を打つことが難しいと感じていました。

「これらをもっと統合して見える化し、施策に落とし込めないだろうか」と考えていたところ、出会ったのが『ラフールサーベイ』です。ストレスチェックツール提供の実績を活かし、そこにES(従業員満足度調査)調査、エンゲージメント調査、メンタル/フィジカル調査ツールといった、様々な調査項目を一つにしたツールはまさに弊社にとって渡りに船でした。

もちろん導入にあたっては他社ツールも検討をしましたが、ESやモニタリングに特化したサービスは他にも多くあるのですが、ストレスチェックを内包している調査ツールは他にはなく、そこに主眼に置いたら『ラフールサーベイ』一択でした。

(執行役員 コーポレート本部 部長  安藤 直子 様)

課題を負担なく見える化でき、新たな発見も

― 実際に『ラフールサーベイ』をご利用いただいてみていかがですか?

まず、直感的で分かりやすいUIが秀逸だと感じています。社内でも大変好評です。分析結果が簡潔で分かりやすく、部署間での違いや時系列の比較など、問題点がすぐに見て取れます。

また、管理者だけでなく、回答者も自身の結果が見られるのはとてもいいと思います。会社は当然サーベイ結果を踏まえて様々な施策を行うのですが、従業員自身が結果を見て自分の状況を把握し、セルフケアに目を向けられるのは効果的だと感じます。

「ショートサーベイ」は質問が19問、「ディープサーベイ」は141問ありますが、画面が見やすく質問内容も簡潔なのでパパッと回答がしやすいです。もちろん「ディープサーベイ」の方はそれなりに時間はかかりますが、負担があまりないので社員もちゃんと回答してくれて、当社は回答率が毎月ほぼ100%です。

― 現在はどんな用途で『ラフールサーベイ』をご利用いただいていますか?

毎月の「ショートサーベイ」で定点観測をして、各チームのリーダーが自チームの状況把握に役立てています。また衛生委員会において、ラフールサーベイの結果を時間外労働の実績などと共に委員で共有し、健康経営に役立てています。

当社では1on1ミーティングを実施しており、リーダーは全メンバーと隔週で面談をしているのですが、そこで自分が聞いたこと、感じたことと、サーベイ結果を照らし合わせることで、より深くメンバーを理解する手助けになります。対策を打った後であれば、「先月打った施策がきっと功を奏しているな」とか、聞いていることとサーベイ結果が一致しなければ、「何か話せていないことを抱えていないかな」など、考えるきっかけになります。特に問題がありそうな事例については会社からも支援します。

半年に一度の「ディープサーベイ」は、全リーダーが集まる合宿で全員の結果を見て、課題がどこにあるのかを話し合っています。思っていたのと違う結果が出ていることもあり、それは嬉しかったりショックだったりするのですが、事実を把握することはとても重要なので、リーダーたちにも好評です。当社ではディープサーベイを年に2回実施しているので、半年ごとに施策のよしあしが判断できて、対策が打ちやすく、よりよい組織づくりに役立っていると思っています。

一方で『ラフールサーベイ』を導入してみて、体調が悪いと感じている人が意外と多いことがわかりました。腰痛があったり、慢性的に調子が悪い人が結構いる。私は自分が元気なので、「こんなに未病の人がいっぱいいるんだ。元気そうにしているけれども、意外とみんなつらかったりするんだな」ということに気が付きました。

当社は健康経営にも取り組んでいるので、どのような施策をおこなうことで個人の幸福度も向上できるのか、考えていきたいと思っています。また、コンサルで上昇志向があるためか、3年ぐらいのスパンでの転職希望者が一定程度いるということも認識できました。そうした普段話しているだけでは聞けない色々な本音が集積されている、それが『ラフールサーベイ』です。

(コーポレート本部  清澤 奈央 様)

データに基づく産業医の助言を得て、よりよい環境を

― 産業医の関わりという点ではいかがでしょう?

産業医の梶本先生には個別面談のほか、月に1回開催する衛生委員会で、『ラフールサーベイ』の結果や勤怠データをもとに、健康経営や組織の健全化のためのアドバイスをいただいています。産業医というと一般的には受動的な先生が多いと感じていましたが、梶本先生は豊富な知見・経験に基づいた助言を積極的にしてくださるので、私をはじめ、参加メンバーも衛生委員会を毎回楽しみにしています。

ラフールさんに梶本先生をご紹介いただき、とても助かりました。産業医選びに課題を感じていたところ今回、本当に良い先生をご紹介いただき感謝しています。当社では衛生委員会で『ラフールサーベイ』の結果を時間外労働の実績などと共に委員で共有し、健康経営に役立てています。過去や組織毎の比較が容易にできるため、どの部署に負担がかかっているかを労働時間だけでなく、健康リスクとして把握することができ、議論が活発になります。

― 梶本先生からはいかがですか

衛生委員会は、単に法的なものを守るだけでなく、労働者の働きやすさが良くなり、結果として会社の利益につながることが大切です。ご契約後は、最低限の業務をして終わりではなく、ご期待以上の産業医業務を行いたいと考えています。

ですから、委員会では、状況を見ながら積極的にアドバイスをするようにしています。例えば在宅勤務が増える際には法人や労働者が困ることは分かっているため、事前に在宅勤務の注意事項をお伝えしています。そうすれば会社としても対策が打ちやすく、労働者も働き方について何に気をつければ良いかが分かります。

産業医はいろいろな知見がありますから、それをこちらでも展開できるという点ではいいのかなと思います。今(2021年1月現在)ですと質問が出そうな新型コロナウイルス感染症のPCR検査についても、こちらからお伝えするようにしています。

(産業医 梶本 隆夫 様)

― 『ラフールサーベイ』があることで、先生の助言は変わってきますか?

ニュートン・コンサルティング様の場合、衛生委員会で『ラフールサーベイ』の結果を委員で議論します。産業医の立場では、勤怠データやストレスチェックの結果だけではアドバイスできる範囲が不十分だと感じています。もちろん労働者の面談などを通した情報を得ていますが、個人情報の保護の観点で委員会での利用に制限があります。

サーベイから得られたデータがあることで、産業医としての一般的なアドバイスだけではなく、その時々の状況に応じた適切な意見が述べやすくなります。「仕事の負荷がありそうだけど、心身への影響は出ていないため、体への配慮よりも業務面の配慮を優先すべきでは」とか、このような助言ができるのは、『ラフールサーベイ』の結果があればこそです。また経時的に細かなセグメントで結果が分かるため、過去と比較してどうなっているのかを簡単に把握することができたり、組織毎の比較も容易なため助かっています。

面談をやっていても、「組織として、こういったこともあるんだな」と事前にわかることで「このことの影響が潜在的にあるんじゃないですか」ということをお伝えできます。産業医として体調の管理が一番大切なので、組織の実情を踏まえた上で具体的なアドバイスができるのがいいですね。私は精神科の専門医として、様々な業界の産業医を経験しましたが、コンサルティング会社は他業界に比べても業務面の負荷が目立ちます。メンタル不調者が出やすいことをメンタルクリニックや病院の診療を通じて経験しています。しかし、ニュートン・コンサルティング様は、安藤様、清澤様お2人はじめ、経営陣の意識が高く、労働者の働きやすさを一番に考えているため、とてもホワイトでいい会社だと感じています。

― 働く環境について、今後の展望をお聞かせください。

当社はかつて、本当に残業の多い会社でした。コンサルティング業務は突き詰めればいくら時間があっても足りない業務です。お客様のためにと、時間を度外視で業務にあたることも多かったと思います。しかし、それは持続可能な仕組みでないし、社員にとっても、サービスの受け手であるお客様にとっても決して良いことではありません。当社はそんなコンサル業界の悪しき習慣にも楔を打ちたいと考えており、今はお客様のご協力も得てかなり残業時間を減らすことができています。

今、リスクマネジメントはあらゆる企業・組織が取り組まなくてはならない喫緊の課題となっており、当社もたくさんのお客様を支援させて頂いています。これから社員が増えていけば、新しい問題も起こってくるでしょう。そんなとき、従業員や組織の課題の見える化ができる『ラフールサーベイ』と、それをもとにした産業医である梶本先生の助言が、力強い味方であることは間違いありません。「サーベイ×産業医」の連携は切っても切れないですね。

今後は荷重労働者の面談だけでなく、小さな悩みも相談できるよう、全社員が一度は梶本先生と話ができる形にしたいと考えています。これからも皆様のお力添えを頂きながら、よりよい会社づくりに繋げていきたいです。