株式会社grasys様は、インフラ専門の技術集団。従業員の多くはエンジニアです。『ラフールサーベイ』を導入されて1年。現在どのように活用されているのか、導入された背景や今後の展望も含めて、管理部門の皆さんに伺いました。

貴社の事業内容についてお聞かせください

Google Cloud Platform、Amazon Web Services、 Microsoft Azureなどを活かし、システムの設計・構築・運用を中心に事業を展開してきました。ゲーム関係の企業とのお付き合いが多く、非常に難易度の高いインフラ構築を得意としています。現在7期目で、従業員数は38名。そのうちの大半をエンジニアが占めているのが特徴です。

『ラフールサーベイ』導入にはどんな背景があったのですか

50名以上の事業所において年1回のストレスチェックが義務化され、「当社も具体的に何かしないといけない」そう思ったのがきっかけです。

技術を提供する仕事ですから、エンジニアの体調が悪くなって仕事に支障が出ると、お客様にも迷惑をかけてしまいます。「仕事を普通にこなしているように見えて、実はオーバーワークになっていないか?」「最近様子がおかしいけれど、どこかにストレスを抱えているのではないか?」そう感じることがあっても、実際にどういう状態なのかを把握し、行動するためには裏付けが必要でした。

メンタルの部分に問題が生じてダウンしてしまうと、回復に時間がかかり、離職のリスクも出てきます。早めに兆候を見つけて負荷を減らすなど、対処することが重要だと考えました。

また、弊社では早い段階でテレワークを導入しており、対面でのコミュニケーションが減少しているため、従業員の心身の健康を気に留めていました。オンライン上で顔を合わせてはいますが、その一時の表情しか読み取れないため、不調サインが見えづらい。そのような不安をデータとして把握できるのはとても良いなと感じました。

いくつかのサービスを検討しましたが、他社のサ―ビスは、ストレスチェックと紐づけた産業医へのコンタクトのしやすさを売りにしているものがほとんどです。当社はまだ人数も少ないですし、初めての取り組みなのでシンプルなものにしたかった。『ラフールサーベイ』は価格が手ごろな上に、サーベイの実施頻度を月単位で調整ができたりと、機能面において扱いやすく、分かりやすい点に魅力を感じました。

実際に『ラフールサーベイ』をご利用いただき、機能面で魅力に感じられていることを教えて下さい

現在「ディープサーベイ」を月1回実施し、結果をマネジャーにフィードバックしています。最初は代表にだけ展開していましたが、マネジャーまで展開することで、どの部署に問題があるのか明らかになりました。毎月の結果を追うことで、いち早く変化が見つけられて助かっています。

従業員は自分の結果を確認することで、自らの意識を変えることができる。部署の結果を追うことで、マネジャー陣の意識も変わってくる。双方の意識が変わることで、最終的には組織を良くしていくことができると考えています。

管理権限のある人を設定して、自分で部署の結果を見に行ってもらえるのもいいですね。私たちが集計して報告するとなると、どうしても主観が入ってしまいます。現場をわかっている人が直接見ると、数字の意味もよくわかる。ヘルプページがあるというのもありがたいです。

従業員様の働きやすさや組織を良くするための具体的な取り組みを教えてください

以前はよく外で飲み会を開いていましたが、コロナ禍でそれも難しい状況になってきました。在宅勤務が多くなってくると、ひとり暮らしの人は孤独感に悩まされる心配もあります。

実際に元気がない人がいて、それがサーベイの結果にも表れてきて、ヒアリングをした結果、対応を変えることで解決できた事案もあります。やはり、数値で見えていたからこそ早く手を打てることが多いのです。

コロナ禍のストレスを少しでもなくそうと、気軽に参加できる社内サークルを立ち上げました。新型コロナが落ち着いてきた頃に活動していたのは「ランチ部」。全く異なる部署の人とランチに行って情報交換をしたりしました。

他にも「プレミアム休暇制度」や髪を切ったりサウナに行ったりできるように、月1回、5000円の手当がつく「身だしなみ手当」を用意しています。取得率はほぼ100%。一人ひとりが休みを取りやすく、リフレッシュできるようになり、マネジャーも、皆がしっかり制度利用するよう意識しています。

今後の展望や組織をどのようにしていきたいかをお聞かせください

当社は新卒採用をしない、プロフェッショナルが集う会社です。エンジニアだけでなく、管理や営業の部門も、専門性の高さというところに関しては非常にこだわりを持っています。

何でもそうですが、課題を把握できれば、対策はそんなに難しくない。分析ツールがあることで課題を共有できますので、あとは早く手を打つだけです。 

『ラフールサーベイ』には課題特定はもちろん、解決のためのソリューションサービスがありますので、上手に利用し、自分たちができる手段を増やしていきたいと考えています。メンタルの問題に強い産業医も探したいですね。これからも社員が存分に力を発揮できるよう、健康をサポートし続けていきたいです。