従業員のウェルビーイング、人的資本経営を人事データの分析から支援:株式会社ビーアンドピーの「ラフールサーベイ」活用事例
- 活用法
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- 部署やチームごとに分析し、課題を網羅的に把握
- サーベイ結果を参考に、個別フォローや面談を実施
- 中期経営計画の目標の一つとしてサーベイスコアを設けている
- 効果・対策
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- 回答に対する結果の分析が詳細にできるようになった
- 大きな悩みになるまえの火種を早期ケアできるようになった
- 3年でスコア70点以上を目標に、分析・施策の実行を行っている
株式会社ビーアンドピーさまは、大阪府大阪市に本店を、東京都中央区に本社を構えるインクジェットプリントサービスに強みを持つ販促広告制作企業です。2021年に「デジタルサイネージ事業」、2022年には「オーダーグッズ制作事業」も開始しました。
「より良い働きを通じて全従業員の物心両面の幸せを創造し社会へ貢献する」を企業理念のもと、人的資本の価値向上に取り組んでいくため、従業員の声を聞き、働きやすい環境づくりを目指して「ラフールサーベイ」を導入しました。経営管理部 近藤恵太さまに、導入の背景、活用方法・成果についてお話を伺いました。
管理者も従業員も負担が少ないサーベイ設計
「ラフールサーベイ」導入の背景について教えてください
近藤さま:
「ラフールサーベイ」の導入以前は、エクセルやGoogleフォームを使って独自に従業員アンケートを実施していました。 ただし、アンケート作成や集計、分析に非常に手間がかかっており、効率的ではありませんでした。
より自社の利用目的に添い、効率化できるサーベイツールを検討していたところ、「ラフールサーベイ」をはじめ、他社のツールを紹介いただいたことが背景にあります。
では、 「ラフールサーベイ」を選ばれた理由を教えてください
近藤さま:
実際の管理画面や、集計結果、分析がどのように行えるかを確認したかったため、紹介いただいた「ラフールサーベイ」と、A社のツールの2つをトライアルで試しました。
両社を比較した際、「ラフールサーベイ」のUI・UXが非常に良く、直感的・かつ簡単に操作できた点、結果に対するアウトプット、グラフの自動生成、オリジナル質問の設定など、当社の利用ニーズに合致していたため、導入を決定しました。
また、カスタマーサクセスのみなさまをはじめ、サーベイの結果を客観的な視点からアドバイスいただける点もとても魅力的でした。
サーベイの分析、読み解き方などについて我々は専門外でしたので、運用にあたって伴走してくれる点は非常に心強かったですね。
サーベイ結果の分析、課題への対応がスムーズに
導入後の運用、活用促進のために工夫したことがあれば教えてください
近藤さま:
まず導入後は説明会を開催し、「ラフールサーベイ」の導入意図や回答してもらう頻度について説明を行いました。
そして、全従業員が必ずサーベイに回答できるよう、回答期間がスタートした時のアナウンスだけではなく、適宜リマインドを行い回答漏れがないよう工夫を凝らしました。
弊社は、従業員全員が個別にPCを使わないケースがあり、そのうちの一つの例が制作スタッフへの対応です。制作スタッフは共用のPCを使用しているため、PCの使用時間、頻度が限られています。
「ラフールサーベイ」はスマートフォンのアプリからも回答ができますので、従業員へQRコードを配布し、自身の都合の良いタイミングで、サーベイに回答してもらうようにしました。
結果、回答率は毎回95%以上を維持しており、従業員からの認知度も回数を重ねるたびに高まっていると感じます。
ディープサーベイを半年に一度、ショートサーベイを月に一度のペースで実施されています。具体的な利用方法を教えてください
近藤さま:
ディープサーベイは、匿名性が高いため、個人に対するフォローアップは難しいものの、部署やチームごとに詳細な分析ができるため、どこにどのような課題があるかを網羅的に把握できるようになりました。
各部署のエンゲージメントスコアをはじめ、エンゲージメントに起因するメンタルやフィジカルの状態、組織内での人間関係やキャリア志向など、基本的には4段階の回答内訳までを追えるので、導入前の課題であった回答に対する結果の分析がとてもしやすくなりました。
匿名性であるがゆえ、正直な意見が多く寄せられていると感じますね。
ショートサーベイは、個人に焦点を当て、個別フォローを徹底しています。結果をもとに、面談も行っていますね。
ショートサーベイは、20問弱の質問構成で、主にメンタル、フィジカル、エンゲージメントのスコアを定点観測できます。数値の変化を比較することで、大きな悩みになるまえの火種を早期にケアできるようになったと感じます。
ライトな内容も含めて、様々な声が拾えるようになったことは大きな収穫です。
従業員の声に向き合い、対応できる材料がサーベイから得られた
導入・運用後、社内外で変化、サーベイを活用したお取り組みで印象に残っているエピソードがあれば教えてください
近藤さま:
印象に残っているエピソードとしては、髪型や服装に関する規定についての質問が寄せられたことです。
具体的には、ディープサーベイのオリジナル設問で「困っていることはありますか?」「その他、相談したいことがあれば教えてください」という質問を設けたところ、髪型や髪の色、ネイル、ピアスなどの服装規定について質問がありました。
当時、会社としては服装をオフィスカジュアルにするなど、ある程度緩和していたのですが、髪型や装飾品については明確な規定がなかったため、一部従業員が注意をうけたりと、ルールがないことに困惑していたことが判明しました。
この質問をきっかけに、会社として服装や髪型・色に関する規定を明確化しました。
ある程度自由度は限られてしまったため不満の声があがると思っていたのですが、予想外にもポジティブな反応が多く驚きました。
このケースを振り返ると、できるできないの判断はもちろん大事だとは思うのですが、それ以上に、従業員の声にしっかりと耳を傾け、適切に対応することが大事なのだと痛感しました。
継続してご利用いただいての感想や、機能面、サポート面で評価いただいている部分を教えてください
近藤さま:
特に優れている点は、UI・UXが非常に良く、直感的・かつ簡単に操作できるため、我々管理者をはじめ、従業員もストレスなく回答できていると感じます。
継続して利用するサービスだからこそ、”使いやすさ”は非常に満足している点です。
また、ラフール社のサポート体制にはいつも助けられています。
サーベイの分析で悩むことや疑問点があった時に問い合わせさせていただくと、迅速に対応してくれますし、必要に応じて、オンラインミーティングを設定し、画面を共有してのご説明など、丁寧なサポートをしていただいています。
我々だけでは考えられなかった視点を提供してくれるので非常に助かりますし、客観的な視点からのアドバイスをいただけるのはとてもありがたいです。
このように伴走していただける点はとても心強いですね。
従業員のウェルビーイングを育む基盤にサーベイは必要不可欠
中期経営計画の重点戦略として「人的資本投資、パーパス経営の実践」と記載があります。「ラフールサーベイ」はどのような位置付けでご利用いただいていますか?
近藤さま:
当社では、従業員が働きやすく、働きがいを感じることができる環境づくりに力を入れています。
キャリア開発のためのジョブローテーション制度や社内研修制度、ワークライフマネジメント推進のためのノー残業デーや在宅勤務制度を導入しています。
また、社内文化を育むためにクラブ活動やオフィスカジュアル制度を採用しています。「ラフールサーベイ」は、この取り組みの一環として、従業員の健康とウェルビーイングをサポートする重要なツールとして活用しています。
中期経営計画でも、「ラフールサーベイ」のショートサーベイのスコアを3年で70点以上にすることを目標としています。2024年1月時点で50点台なので、このスコアを達成するために、サーベイの結果を分析し、より効果的な施策の立案、実行に落とし込んでいきたいです。
また、サーベイの運用面でもまだまだ改善の余地があると考えています。
今後は各部門の責任者ともサーベイの結果を共有し、部門ごとで課題の解決、改善に役立ててもらいたいなと考えています。
それらが結果として、若手リーダーの育成やキャリア自律の醸成などに繋がっていくよう我々がしっかりと後押しし、会社全体の成長につなげていきたいです。