飲みニケーションは必要?不要?行って良かったと思える飲み会の開き方

最近は飲みニケーションが敬遠される傾向にあり、以前と比べると飲み会を開きにくい雰囲気があります。新型コロナウイルスの影響もその一因となっていますが、落ち着いたら開催したいと考えている企業も多いでしょう。一方で、「なぜ飲みニケーションが敬遠されるのか」、「どのような飲み会が受け入れられるのか」がわからずに困っている主催者もいるのではないでしょうか。

この記事では、飲み会が敬遠される理由や気を付けるべきこと、飲みニケーションのメリット・デメリットを解説しています。有意義な飲み会を開催するための方法がわかる内容となっているので、ぜひ参考にしてください。

飲みニケーションとは

飲みニケーションとは、お酒を飲みながらコミュニケーションを楽しみ、親睦を深めることをいいます。

会話の機会が少ない人と交流できたり、お酒を飲むことで本音を話したりできることが、飲みニケーションの大きなメリットです。同僚や上司との飲みニケーションでは、仕事に役立つヒントを得られる機会も生まれます。

飲みニケーションで得られる良い効果

飲みニケーションの場では、上司や他部署で働く同僚といった、普段は話す機会の少ない人とも交流が可能です。新たな関係性が築けるのはもちろん、社員同士の親睦が深めれば、企業としての団結力も生まれます

お酒を飲むことで、本音で話しやすくなり、相手の意外な一面が見えることもあるでしょう。普段は言えない感謝や謝罪の気持ち、我慢している不満などを知れる貴重な機会になります。また、仕事に対する情熱を語り合ったり、相談したりすることで業務のヒントやアイデアが得られることもあるかもしれません。

飲み会後には、これまで職場で声をかけにくかった社員と話しやすくなるなど、コミュニケーションの活性化が期待できます。

このように、飲みニケーションは職場での人間関係の構築や、円滑なコミュニケーションを支え、仕事のヒントにつながる有益なものといえるでしょう。

社風へのマッチ度で採用候補者の定着率・活躍度がわかる適性検査『テキカク』まずは資料ダウンロード

飲みニケーションが敬遠される理由

日本生命保険が2021年10月の緊急事態宣言解除時にとったアンケートでは、飲みニケーションが不要だと感じている人は6割に上りました。飲みニケーションが敬遠される大きな理由としては、精神的な負担が挙げられます。1人の時間を大切にしたい、家族と過ごしたい人や、アルコールが苦手な人にとっては特に苦痛となるでしょう。敬遠される理由を詳しく見ていきましょう。

参考:ニッセイ・インターネットアンケート~「勤労感謝の日・仕事」について~

https://www.nissay.co.jp/news/2020/pdf/20201113.pdf

飲みニケーションのデメリット

1つ目のデメリットは、業務時間外で行われることで、趣味を楽しんだり、友人や家族と過ごしたりする時間が減ってしまうことです。「集団行動が苦手」「1人で過ごす時間がほしい」という意見もあるでしょう。こういったプライベート時間の減少が嫌気されています。

2つ目のデメリットは、精神的な負担を感じることです。上司や取引先が同席する場面では、緊張して話が途切れてしまい、うまく間をつなげないこともあるでしょう。話しかけづらい上司が隣席だと沈黙が続き、気まずい雰囲気となってしまいます。

酒癖の悪い社員がいる場合は、体を触ってしまったり、不用意な発言をしてしまったりする危険性も否めません。悪意がなくても、受け手に不快感を与えてしまえば、セクハラやパワハラにつながる恐れがあります。被害にあった当事者は心理的な負担を負い、それを目撃した周囲も気分の良いものではありません。

また、アルコールが苦手な人にとって、お酒を無理やり飲まされることはとても苦痛に感じるでしょう。ほかに、「悪口が聞こえてくることが不快」「周りについていけず孤独になることが不安」などの意見もあります。

このように、拘束時間の長さや精神的な苦痛が原因で、飲みニケーションが敬遠されているのです。

飲みニケーションが必要だと感じる人もいる 

飲みニケーションが不要だという人とは反対に、必要だと感じている人もいます。20~50代を対象に行われた、飲みニケーションに関する調査では、20代が最も飲みニケーションを「必要」と感じているという意外な結果も分かりました。他にも、飲みに行きたい相手や、最適な飲み会時間の長さといった質問から、飲みニケーションでは質が重要視されていることがわかりました。この理由について、調査結果をもとに詳しく見ていきましょう。

飲みニケーションが必要だと感じる理由

バカルディ・ジャパンが20代~50代を対象に行った「働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査」によると、飲みニケーションを必要だと最も感じている世代は20代です。また、どんな飲みニケーションをしたいかという質問には「プライベートな会話で盛り上がりたい」が全体で4割以上、一方で仕事についての話や相談をしたいという声も、1~2割ほどありました。加えて、最適な飲みニケーション時間は約100分という結果から、短時間で質の高い飲み会が求められているようです。

このことから、現代の飲みニケーションに求められているのは、短い拘束時間でプライベートの話を中心に気軽に親睦を深められる交流といえるでしょう。

参考:バカルディ・ジャパン「働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査」

行って良かったと思える飲み会の開き方

飲みニケーションが敬遠される大きな理由として、精神的な負担や拘束時間の長さが挙げられていました。行って良かったと思ってもらえる飲み会とするには、そういった問題点を取り除くことが必要です。ここでは、飲みニケーションで特に注意することを紹介しています。

主催者・上司が飲みニケーションで注意すること

参加を強制したり、断りづらい雰囲気をつくったりしないように心掛けましょう。「全員参加」といった言葉で参加を募っても、窮屈さを感じさせてしまい、会社の印象も悪くなってしまいます。二次会、三次会も同様です。

不参加の場合でも、理由を聞いたり詮索をしたりしないように気を付けてください。また、不参加であることを批判しても、飲み会の印象が良くなることはありません。開催後日に、不参加者を批判するのもいけません。「できる限り飲み会を優先するべきだ」という雰囲気があると、よく参加する人にも「今後の不参加は許されないのでは」といった誤った認識を持たせてしまいます。あくまでも自主的に参加したいと思われるような会とすることが重要です。

飲み会では参加者全員が楽しめることを意識しましょう。みんなが楽しめるようにするには、飲めない人への配慮が必要です。お酒を飲まないと盛り上がらないと思う方もいるかもしれませんが、お酒が飲めない人は、むしろ飲酒により気持ちが盛り下がってしまいます。飲酒を強要せずに好きなものを飲めるようにすると、お酒が苦手な人でも飲みニケーションを楽しめるようになるでしょう。

お酒を飲める人に対しても、コールなどで強要すべきではありません。体調不良や泥酔につながり、気軽な気持ちで飲みニケーションを楽しめなくなってしまいます。たとえ飲酒により気分が良くなったとしても、他の参加者やお店に迷惑をかけることになるかもしれません。

愚痴や不満、悪口はほどほどにしてもらい、極力明るい話題を出すように呼び掛けることで、飲み会の雰囲気はさらに良くなります。セクハラやパワハラを思わせるような悪ふざけは注意し、やめさせましょう。応じなければ退席してもらうなどの対応が必要です。

また、途中参加や退席に対して寛容であると、気軽に参加してもらいやすくなるでしょう。用事が入っていたとしても、少しだけ顔を出してくれるかもしれません。退席時には明るく見送るなど、気持ちよく帰れるように心がければ、より飲み会の印象が良くなります。

全員が楽しめる飲みニケーションを目指そう

飲みニケーションは人間関係を良くするなどの効果があり、有意義なものです。ただし、内容によっては逆に人間関係を壊してしまいます。飲み会が敬遠される大きな理由は、拘束時間が長いこと、パワハラやセクハラなどをはじめとする精神的な負担を感じることです。

反対に、飲みニケーションを必要だと感じている人からは、拘束時間が短く、プライベートの話題で親睦を深めたいとの意見が出ています。最適な飲み会の時間はおよそ100分という調査結果に基づいて、2時間以内を開催時間の目安とするのがよいでしょう。

よい飲み会を開くためには、飲み会が敬遠される大きな理由である、精神的な苦痛を取り除くことが必要です。パワハラやセクハラをしない・させないのはもちろんのこと、極力明るい話題を出すこと、お酒を強要しないことを心掛けましょう。アルコールが苦手な人のために料理がおいしいお店を選んだり、コミュニケーションが苦手で孤立しがちな人へ積極的に話しかけたりするような配慮があると、飲みニケーションを楽しめるのではないでしょうか。

みんなが気持ちよく帰れる、楽しく参加できる飲みニケーションを目指しましょう。

組織の強みと課題を可視化する 組織改善ツール「ラフールサーベイ」 

あの社員、最近元気がない気がする…」「コミュニケーションをもっと取った方がいいのかな?」とお悩みの人事担当者や経営者の方も多いのではないでしょうか。

組織改善ツール「ラフールサーベイ」は、1億2000万以上のデータを基に、従来のサーベイでは見えにくかった「なぜエンゲージメントが低いのか?」「高ストレス者のストレス因子は何?」といった低スコアの要因を可視化します。メンタル・フィジカルデータはもちろん、eNPSや企業リスクなど組織状態を可視化する上で必要な設問を網羅しているため、今まで気づかなかった組織の強みや、見えていなかった課題も見つかり、「次にやるべき人事施策」を明確にすることができます。

詳しくは以下からWebサイトをご覧ください。

組織と個人の可視化と行動変容をうながす 組織改善ツール「ラフールサーベイ」
関連タグ

この記事をシェアする

  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする

今週のイチオシ!コンテンツ

お役立ちセミナー

Follow Us!

SNSで、人事・経営者に役立つ情報をチェック!このサイトの更新情報もお知らせします

PAGE TOP