サーベイフィードバックとは?重要性と実施する際の注意点

職場にて実施したサーベイの効果を高めるためには、フィードバックにも配慮することが求められます。適切なサーベイフィードバックを行うためには、どういった部分に気をつけたら良いのでしょうか。今回は、ビジネスシーンにおいて役立つサーベイフィードバックの基礎知識や重要性、実施の流れ、注意点などを解説します。

また、調査実施後のアフターフォローも充実した「ラフールサーベイ」についてもご紹介します。組織改善に取り組む人事、総務、経営企画などの方々は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

サーベイフィードバックとは?

働きやすい職場づくりを実践するには、現状の課題を見極めることが大切です。そのためには、各種サーベイを実施すると良いでしょう。こちらでは、サーベイの実施後に欠かせないフィードバックの基礎知識や、サーベイフィードバックが重視される理由をご紹介します。

サーベイフィードバックの基礎知識

サーベイは調査や測定の意味を持つ言葉です。人事やマーケティングなどの領域で使用されるケースが見られます。人事領域におけるサーベイは、組織の現状や従業員の持つ課題などを調査し、職場環境の改善や生産性の向上などの目的を達成するために行われます。

サーベイフィードバックとは、従業員を対象に行った調査の結果を従業員本人や部署に伝え、組織の改善につなげることです。組織で実施されるサーベイには、組織サーベイ、エンゲージメントサーベイ、モラールサーベイ、モチベーションサーベイなどの種類があります。調査により、人材開発や働き方の改善など、幅広い場面で役立つデータを取得できます。改善効果を高めるためには、それぞれの調査後、フィードバックを適切に行うことが大切です。

サーベイフィードバックが重視される背景

組織の現状把握や課題解決などの観点でサーベイを実施するものの、集計結果をうまく活かせていない、もしくは、どう活用すればわからないといった企業が多く見られます。組織の状態を見える化するだけでは不十分といえるでしょう。サーベイの結果を適切にフィードバックすることで、従業員の成長や組織改善につなげることができます。

サーベイフィードバックの具体的な方法を解説している書籍としておすすめなのが、『「データと対話」で職場を変える技術 サーベイ・フィードバック入門 これからの組織開発の教科書』(中原淳、PHP研究所)です。日本の人事部HRアワード2020の書籍部門で優秀賞を受賞しています。サーベイフィードバックの理論や実践ノウハウ、企業事例などについて詳しく学びたい場合は、参考にお読みください。

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サーベイフィードバックの流れ

サーベイフィードバックは、以下のステップに沿って順序よく進めていくことが大事です。自社内で完結させるのが難しい場合や、工数が多すぎると感じた場合は、状況に応じて外部委託も検討してみましょう。こちらでは、サーベイフィードバックの基本的な流れをご紹介します。

1.サーベイを実施する

サーベイを実施するにあたって、調査の目的を明確に定めておきましょう。職場の課題となっている部分や問題に発展しそうな部分を把握することで、改善したい箇所が見えてきます。現場マネジャーなどの管理者にヒアリングして現状を把握することもおすすめです。

目的がはっきりとしたら、調査対象となる従業員へ周知しましょう。調査に至った背景を伝えることで従業員の協力を得られると、より円滑な回答の収集が行えます。

質問事項は、調査で確認したいことや解決したいことに応じて異なります。サーベイに不慣れな場合は、適切な設問を考えるのが難しいこともあるでしょう。専門知識を持つ外部業者への委託も検討することがおすすめです。サービスによっては、調査後のフィードバックにまで対応してもらえることがあります。

また、サーベイを実施する際は、匿名性を担保するように気をつけたほうが良いでしょう。回答することで自分たちに不利益があると思われると、従業員の本音を引き出すことが難しくなります。

2.サーベイの結果を集計する

調査が終わったら、速やかに結果を集計します。収集したデータを可視化して分析し、課題を確認しましょう。

3.サーベイフィードバックを実施する目的を伝える

調査と同様、フィードバックの前にも実施に至った理由や目的などを伝えましょう。調査対象となった従業員たちも、目的がわかっていることでフィードバックの重要性を理解しやすくなります。

4.サーベイフィードバックで結果を伝える

ミーティングを開催し、調査対象者にフィードバックを行います。調査データをわかりやすくまとめておき、参加者に提示しましょう。

5.対象者と対話し、ネクストアクションを決める

サーベイフィードバックでは、ただ結果を投げかけるだけではなく、次のアクションプランを練ることも大切です。それぞれの意見を発表してもらう、少数のチームごとに話し合い意見をまとめるなどの方法で、建設的な対話の場を設けましょう。

ネクストアクションが決定したら、実際に改善へ向けて動き出します。定期的にサーベイを行い、フィードバックを繰り返していきましょう。アクションプランがうまくいかない場合は、フォローする体制づくりも重要です。

サーベイフィードバックを実施する際の注意点

サーベイフィードバックを適切に進めるためには、対象者との平和的な対話の場を設けることがポイントです。また、再評価を行いながら着実に課題を改善していく姿勢も求められます。以下の点に注意して、効果的なフィードバックを行うように心がけましょう。

対象者を責めない

フィードバックを行う際は、対象者のネガティブな点ばかりを取り上げて責めないことが重要です。フィードバックによって対象者が自信を喪失したり、対象者との信頼関係が崩れたりするおそれがあるためです。

サーベイフィードバックを円滑に進めるためには、あらかじめルールを設定しておくことがおすすめです。フィードバックの場では相手を責めるような発言を控える、日ごろは仲が悪い相手でも不満をぶつけないなど、対話がポジティブに進められるようなルールづくりをしましょう。

再評価を行う

フィードバックでネクストアクションを決めても、すべての対象者が行動を起こすとは限りません。アクションプランを策定しただけで放置されるケースも考えられます。何のアクションもなければ職場環境は改善されず、サーベイの意味もなくなってしまいます。従業員のサーベイに対するモチベーションも低下してしまうでしょう。

対象者が具体的に行動を起こした場合は再評価を行っていくことが大切です。評価を繰り返すことで良いサイクルを促すことができます。また、再評価をしていく体制が整っていると、アクションプランに効果がなかった場合の修正もスムーズに行えます。効果を測定しながらアクションプランを柔軟に変化させていきましょう。

ラフールサーベイは課題解決までのサポートが充実

課題の発見から解決に至るまで、充実したサポートをご希望なら「ラフールサーベイ」がおすすめです。適格な調査が可能なサーベイに加え、その後のフォローに活用できる充実したコンテンツをご用意しています。最後に、ラフールサーベイの魅力や対策サービスの種類などをご紹介します。

ラフールサーベイとは?

ラフールサーベイは、社員の心身の健康状態やエンゲージメントを把握し、組織全体を可視化できるツールです。組織と従業員の観点から問題の改善を図ることができます。ツール一本で、現状把握から分析、課題特定まで行うことが可能です。

サーベイ実施後には対策リコメンドが表示されます。洗い出された課題に対して、改善アクションを実施しやすい点が魅力です。

また、ラフールサーベイにはマイページ機能があります。調査を受けた社員自身で振り返りやセルフケアを行うことも可能です。その他、会社ごとに異なる質問が可能なオリジナル設問機能や、匿名性を保持しやすいアカウント権限機能、クラウド人事労務ソフトである「SmartHR」との連携機能など、多彩な機能を有しています。

ラフールの対策サービス

ラフールでは、フィードバックコンサルティングサービスを提供しています。ラフールのコンサルタントがサーベイの結果を深掘りしてフィードバックするサービスです。対策の優先順位を決め、確実に成果に結びつくようにサポートします。

その他、課題に応じて具体的な対策サービスを用意しています。調査結果にてストレスを抱えた方が多いと判明したら、24時間電話相談サービスにてカウンセリングをご利用可能です。時間を問わずに電話カウンセリングができるため、忙しくて時間が取れない方にも安心。オンラインカウンセリングサービスによる面談もお申し込みいただけます。

健康経営のために新しく産業医を依頼したい、または現在の産業医から変更したいという場合は、産業医(顧問医)紹介サービスがおすすめです。ラフールサーベイ開発のなかでつながりのできた、信頼のおける産業医をご紹介します。

結果に応じた研修が必要と感じたら、研修プログラムサービスをご利用いただけます。個人向けのメンタルトレーニングやフィジカルトレーニング、集団向けのエンゲージメント向上研修などに対応しています。管理職向けや新入社員向けなど、属性に応じた研修も可能です。

経営層と社員が本音で話し合うことが難しいというチーム向けには、1on1ミーティングサービスがあります。メンバー一人ひとりと対話の場を設け、フィードバックを行うことが特徴です。立場が違う相手同士では伝えにくいことも、ポイントを押さえながら適切にお伝えし、組織をマネジメントします。

組織改善に専門家の力を借りたい場合は、スペシャリスト紹介サービスをご利用ください。課題に合わせたスペシャリストを、ラフールの人材バンクからピックアップしてご紹介します。

効果的なサーベイフィードバックを心がけよう

従業員サーベイや組織サーベイなどの実施後は、ただ結果を開示するだけではなく、フィードバックの機会を設けることが重要です。ただ、対象者を傷つけるような内容では、かえって意欲を低下させてしまいます。また、一度フィードバックをして終わりではなく、状況を見ながら課題が解決するまでサポートすることが大切です。調査で得たデータを有効活用できるよう、フィードバックの手法についても再確認しておきましょう。効率よく効果的なサーベイフィードバックをご希望なら、ぜひ「ラフールサーベイ」をご利用ください。

https://survey.lafool.jp/
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