人事にも影響する職場の人間関係について

職場における人間関係とは?人事に与える影響、人事ができることについても解説

職場の人間関係による悩みは、当事者や周りに大きなストレスを与えるだけでなく、人材の定着率や従業員の生産性、ひいては企業の業績にまで影響をもたらします。

そこで本記事では、人間関係による悩みが人事に与える影響や、人事ができる対策を解説します。

円滑な人間関係構築のコツを知り、従業員同士がスムーズに連携できる環境づくりを始めましょう。

職場における人間関係

みなさんの職場では人間関係に悩む従業員がどれくらいいるでしょうか?すべての従業員が円滑な人間関係を築けているでしょうか?

日本労働調査組合が全国の会社員を対象に行った「職場の人間関係に関するアンケート」によると、職場の人間関係に対して「疲れている」「悩んでいる」「ストレスを感じている」と答えた人は、29.2%にものぼりました。およそ3人に1人が職場の人間関係に悩んでいる計算です。

つまりみなさんの職場の中にも、人間関係に悩む従業員がいてもおかしくはありません。

参考:職場の人間関係に関するアンケート

職場での人間関係の悩みは、当事者や周りの人間にとって大きなストレスです。仕事のパフォーマンスに負の影響を与え、最悪の場合、うつ病や適応障害などメンタルヘルス不調に陥るケースも珍しくないのです。

それでは、なぜ人間関係による悩みは発生するのでしょうか?

私たちは人と関わるとき、コミュニケーションを通じてお互いに情報のやりとりをしています。人間関係による悩みの多くは、この情報のやりとりのなかで「つまずき」が発生し、それが解消しないために起こります。

たとえば、あなたが職場の上司に苦手意識を抱いているとしましょう。すると、上司と関わる際、相手に対する負の感情が無意識にあなたの言葉や態度、行動に反映されます。

負の感情が反映されたあなたの態度が「感じが悪い」と上司に受け止められてしまうと、上司もまた、あなたに対して苦手意識を持ってしまいます。こうして、やりとりをする度にお互いの苦手意識が深まっていく悪循環が生まれるのです。

この悪循環から抜けられない、つまり、つまずきを解消できない状態こそが、重大な人間関係による悩みを引き起こします。

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職場における人間関係のコツ

人間が生きていくためには他者との関わりが欠かせません。人間関係による悩みは、生きていればどこにいても付きまといます。

特に仕事では、人と協力しあうことが非常に大切です。コミュニケーションが必須とされるなら、円滑な関係が構築できていたほうがよいに越したことはありません。

しかし、職場にはさまざまな年代・属性・思考の人が集まるため、円滑な人間関係の構築に難しさを感じている従業員も多いのではないでしょうか?

ここからは、人間関係をうまく構築していけるコツを具体的に解説します。

いきなりプライベートに踏み入るような話は避ける

仕事とプライベートをきっちり分けたい人も一定数存在します。

距離を縮めたいからといって、休日の予定を聞いたり、頻繁に飲み会に誘ったりするのは不適切です。最初から親密な人間関係を求め過ぎると、相手に引かれてしまう恐れがあります。適度な距離感を保ち、いきなりプライベートに踏み入ることは避けましょう。

相手との距離感を十分見極めてから、徐々にプライベートな話をはじめるよう意識すれば、不快な思いをさせず自然に距離を縮められるはずです。

話しやすいような雰囲気作りを工夫する

たとえば、見た目に清潔感をもたせる、毎日あいさつを心がける、相手と同じ言葉や表現を使う、話のスピードやリズムを合わせる、目をみて話す、相手の話をしっかり聞く、相づちを忘れない、相手の話に共感するなどを意識してみるとよいでしょう。

スムーズな会話ができるとお互いにストレスを感じにくいため、円滑な人間関係が築きやすくなります。

無理をして付き合う必要はない

全員と仲良くなろうとする必要はありません。職場はあくまでも仕事をして、お金を稼ぐ場所であると割り切ってしまうことも大切です。割り振られた仕事をしっかりこなすことで信頼関係は自ずと生まれます。

しかし、仕事の関係上、付き合いが必要な場面もあるかもしれません。そんなときは相手に悪い印象を与えるような態度や言動を取らないよう心がけましょう。

誘いを断る場合も「参加したいのは山々ですが」といったクッションとなる一言を添えるなど、工夫をしてみてください。

周りからアドバイスをもらう

解決が難しい場合には、一人でため込まず、誰かにアドバイスをもらうことも大切です。

職場の人間関係であれば、まず同僚や上司など相手のことを知っている人に相談してみてください。職場の人に相談しづらい場合には、家族や友人に客観的な意見をもらうのも一つの方法です。

周りからアドバイスをもらうことで、自分では気付けなかったものの見方や考え方に気付けるため、スムーズな問題解決につながるはずです。また、人に話すうちに自分の考えが整理され、気持ちがすっきりする効果も期待できるでしょう。

関連記事:職場でのコミュニケーションのポイントは?メリットや改善事例を紹介

職場の人間関係が人事に与える影響

職場の人間関係が人事に与える影響

職場の人間関係は、当事者同士の問題だけに終わりません。「離職率」や「生産性」など、人事の分野にも影響を及ぼします。

たとえば、人間関係が良好な職場では、上司や同僚など従業員間のコミュニケーションが活発です。意見交換がしやすく、信頼関係が構築できるため、会社に長く勤めていたいと思う従業員も多くなります。

さらに、従業員一人ひとりに仕事に対するやりがいが生まれるため、仕事の生産性も高まります。その結果、企業・組織全体の利益が向上し、より優秀な人材が集まる好循環が生まれるのです。

実際に、ジョージ・エルトン・メイヨー教授によって行われたホーソン実験では、良好な人間関係を築けているほうが、よりミスが少なく力を発揮できることが分かりました。人間関係が生産性向上に与える影響は非常に大きいと言えるでしょう。

一方、職場の人間関係が悪いと、従業員間のコミュニケーションは少なくなります。スムーズな連携ができていないと、重大なミスを引き起こすことにもつながります。

また、過度なストレスによって体の健康やこころのバランスを崩し、従業員が休職や退職に追い込まれることも想定されます。休職や退職などにより、残された従業員の負担が増えることでさらにストレスがかかって、悪循環に陥るケースも少なくありません。

職場で良好な人間関係を築けていないと、離職率が上がり、生産性も下がるため、企業にとっても従業員にとっても大きなマイナスと言えるでしょう。

職場の人間関係をよくするために人事ができること

人間関係がよくない、または悪くなる原因として考えられる主なものは

  • 従業員が増え、コミュニケーションが鈍くなっている
  • 信頼関係が築けていない
  • 組織割が細分化し、お互いの顔がよく見えない

といったことが挙げられます。

では、人事担当者として職場の人間関係をよりよくするために何ができるでしょうか。横軸・縦軸・全社的なコミュニケーションの3つの視点から、具体例を解説します。

横軸のコミュニケーション

まずは、横軸=同僚との関係に注目しましょう。比較的コミュニケーションが取りやすいはずの同僚間で連携が不十分だと、日々の業務に支障をきたすだけでなく、重大なミスを引きを起こす恐れもあります。

取り組む施策例として、下記が挙げられます。

・気軽に情報交換ができる同期会・異部署での交流会
・同期意識を強く醸成できる各種研修制度
・お互いに感謝を伝え合う、サンクスカード
・若手の参画意識を高めるジュニアボード制度(疑似役員会)

縦軸のコミュニケーション

事業規模が拡大し従業員が増えると、経営層が従業員の意識を把握できなくなったり、部下とのコミュニケーションが不足するという問題がしばしば起こります。縦軸=経営者や上司との関係も対策が必要と言えるでしょう。

施策例として下記が挙げられます。

・改善策や打ち手の進捗(しんちょく)も検討できる従業員アンケート
・直接経営層の話を聞き、刺激になる定期面談・ミーティング
・キャリア形成にも役立つ、ジョブローテーション制度
・直属の上司以外に相談ができる、メンター制度
・若手社員が上司のメンターになるリバースメンター制度

全社的なコミュニケーション

部署や役職、社歴に関わらず交流ができる、社内全体を意識した施策も大切です。以下の施策例を参考にしてください。

・従業員の顔が分かる写真やインタビュー記事などを載せた社内報
・日常的な報連相などがスムーズに行える社内SNS
・フットサルなど身近に取り組めるスポーツができるレクリエーション制度
・日帰りのバスツアーや部署対抗の運動会など、全員参加型のイベント
・固定席を設けず、毎日違う席で仕事ができるフリーアドレス制度
・誰でも利用できる休憩室や社員食堂などのコミュニケーションスペース

職場環境の状態把握に役立つツール ラフールサーベイ

「ラフールサーベイ」は、社員の心身の健康状態の可視化や職場環境の状態把握に役立つツールです。従来の社内アンケートなどでは見えにくい状態などを可視化することで、社員が安心して働ける環境づくりのお手伝いをします。

社員が安心して働ける環境づくりは、企業の成長・拡大のための土台となります。まずは、社員一人一人にとって居心地の良い職場を整え、人材の定着と組織改善に繋げましょう。

ラフールネス指数による可視化

組織と個人の”健康度合い”から算出した独自のラフールネス指数を用いて、これまで数値として表せなかった企業の”健康度合い”を可視化できます。また、他社比較や時系列比較が可能であるため、全体における企業の位置や変化を把握することも可能。独自の指数によって”健康度合い”を見える化することで、効率良く目指すべき姿を捉えることができるでしょう。

直感的に課題がわかる分析結果

分析結果はグラフや数値で確認できます。データは部署や男女別に表示できるため、細分化された項目とのクロス分析も可能。一目でリスクを把握できることから、課題を特定する手間も省けるでしょう。

課題解決の一助となる自動対策リコメンド

分析結果はグラフや数値だけでなく、対策案としてフィードバックコメントが表示されます。良い点や悪い点を抽出した対策コメントは、見えてきた課題を特定する手助けになるでしょう。

141項目の質問項目で多角的に調査

従業員が答える質問項目は全部で141項目。厚生労働省が推奨する57項目に加え、独自に約84項目のアンケートを盛り込んでいます。独自の項目は18万人以上のメンタルヘルスデータをベースに専門家の知見を取り入れているため、多角的な調査結果を生み出します。そのため従来のストレスチェックでは見つけられなかったリスクや課題の抽出に寄与します。

まとめ

人間関係による悩みは当事者だけの問題ではなく、従業員の離職率や生産性など企業の経営や人事にも関わってくる問題です。

連携がうまくいっていない部署はないか、コミュニケーションが不足している軸はどこなのか、まずは社内の状況把握からはじめてみましょう。

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