【26卒】新卒採用スケジュール策定のポイントは?必要な準備や疑問点まで徹底解説!

内定通知

企業にとって新卒採用は非常に重要な採用戦略のひとつです。 毎年変化している新卒採用市場に頭を悩ませている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。 企業の選考が早期化しており、就職活動解禁のタイミングで内定を獲得している学生も年々増加傾向にあります。 この記事では、新卒採用スケジュールを策定する際のポイントを、初めて新卒採用を担当する方でも分かりやすく解説します。 人手不足による売り手市場が続く現状で、自社にマッチした人材を確保するにはどういった取り組みが必要なのでしょうか?

2026年卒・新卒採用の全体スケジュール

2026年卒の新卒採用スケジュールは、例年と大きな違いはありません。

厚生労働省により、以下の日程で定められています。

  •  広報活動開始   :卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
  •  採用選考活動開始 :卒業・修了年度の6月1日以降
  •  正式な内定日   :卒業・修了年度の10月1日以降

しかし、優秀な人材確保のため年々選考が早期化していることもあり、企業側は入念な事前準備と早めの動き出しが重要だといえます。

大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について|厚生労働省

4月~6月

まず前年度を振り返り、自社の強みや弱み、改善点を理解しておく必要があります。

それをもとに夏のインターンシップの内容を決定し、サイトをオープンしましょう。

学生はこの時期に情報収集しているので、インターンシップの情報は遅れずに出すことが重要です。

夏季休暇中にインターンシップに参加する学生は多いので、魅力的なプログラムを考え、できるだけ多くの学生と接点を持つことがポイントです。

6月~9月

各企業で夏のインターンシップが開催されます。

インターンシップに参加する学生の比率は年々高くなっており、各企業も力を入れています。

早期に就職活動を始める学生は、意欲的で優秀な学生も多いため、組織にマッチした人材と出会える可能性も高くなるでしょう。

インターンシップやオープンカンパニーに参加してくれた学生には、秋のインターンシップや1Dayの仕事体験など、次のステップを案内しましょう。

特に、自社にマッチしていると感じた学生にはきめ細やかなフォローを継続し、繋がりをなくさないように注意します。

この夏のインターンシップの参加状況などを見て、秋のインターンシップの準備も開始します。

採用サイトの作成など、広報ツールの準備も進めておきましょう。

10月~12月

この時期は秋のインターンシップやオープンカンパニーを実施する企業が多く、夏のインターンシップに参加できなかった学生と出会うチャンスです。
(夏のインターンシップに参加してくれた学生にも忘れず案内をしておきましょう)

それに加え、インターンシップに参加した学生に企業に対する理解を深めてもらうための説明会を開いたり、つなぎ止め施策を続ける必要があるため、採用担当者はこの時期が一番忙しく感じるかもしれません。

3月以降の採用スケジュールも作成し、各種採用方法の検討などの準備を進めておきましょう。

1月~2月

学生は後期試験の時期に入るので、配慮しつつフォローを続けましょう。

外資系企業など早期選考を実施する企業はこの時期に行われるため、すでに内定を獲得している学生もいます。

3月以降の採用スケジュールの最終準備段階なので、広報ツールの最終確認、面接官の選定や、OB・OG訪問など現場の協力が必要なものは早めに依頼しておくと安心です。

3月~5月

広報活動が解禁となり、準備してきた広報ツールを使って採用活動を開始します。

すでに単位を取り終えて授業に出席する必要のない学生も多く、会社説明会など企業側も積極的にアプローチしやすい時期です。

内々定を出す企業がもっとも多い時期でもあり、内定辞退を防ぐためのフォローも重要になってきます。

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新たなインターンシップの定義と種類

就職説明会

これまで三省合意により「インターンシップで得た学生の情報を採用広報活動に利用してはならない」とされてきました。

しかしルールが一部改正され、2025年卒以降一定の条件を満たしたインターンシップに関しては、学生の情報を採用活動に活用することが可能になりました。

ここではインターンシップとは称されない「オープン・カンパニー」「キャリア教育」と、インターンシップとして称され実施される「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」について解説します。

産学で変えるこれからのインターンシップ

①オープン・カンパニー

企業や業界に関する情報提供・PRを行う場で、企業や就職情報会社、大学のキャリアセンターなどが実施するイベントや説明会が代表的なケースです。

年次不問で参加できるので、どういった企業に就職したいか決まっていない学生も、情報収集の目的で多数参加します。

半日や1日など短期で就業体験できるものもあり、インターンシップには称されません。

②キャリア教育

働くことへの理解を深めるための教育の場で、大学などが主導する産学協働プログラム、企業がCRSとして実施するプログラムなどがあります。

プログラムによっては現場の社員の声を聞くこともできるので、学生は企業理解を深めることができ、企業側は早期から学生に興味を持ってもらうことができます。

年次不問、就業体験は任意で、こちらも①と同様にインターンシップとは称されません。

③汎用的能力・専門活用型インターンシップ

就業体験を通じて学生は自らの能力を見極め、企業は評価材料の取得をすることができるインターンシップです。

学部3・4年、修士1・2年、修士課程学生が対象です。

「実施期間の半分を超える日数を職場での就業体験に充てる(テレワークが常態化している場合はテレワークも可能)」「職場の社員が学生を指導し、インターンシップ終了後学生に対しフィードバックを行う」などの必須条件があります。

所要日数も「汎用的能力活動型は5日間以上」「専門活用型は2週間以上」と決められており、実施時期も学業との両立の観点から長期休暇期間というルールがあります。(ただし、大学正課および博士課程は長期休暇に限定されない)

④高度専門型インターンシップ(試行中)

就業体験を通じて学生は実践力の向上、企業は評価材料の取得をすることができる文科省・経団連が共同で試行中のプロジェクト形式のインターンシップです。

ジョブ型研究インターンシップ(自然科学分野の博士課程学生対象)、高度な専門性を重視した博士課程学生向けインターンシップ(仮称)を想定しています。

所要日数は、ジョブ型研究インターンシップは2か月以上、高度な専門性を重視した博士課程学生向けインターンシップ(仮称)は検討中となっています。

新卒採用スケジュール策定のポイント

ここでは新卒採用スケジュールを策定する際のポイントを紹介します。

前年度の取り組みを振り返りながら、こちらもぜひ参考にしてみてください。

採用したいターゲット像(ペルソナ)を決める

まず、自社で採用したいと考えている学生のターゲット像を明確にしましょう。

そのためには社内でどういった人材が必要とされているのか、しっかりと現状を確認する必要があります。

現在活躍している社員はどういったタイプか、また早期退職してしまったタイプの特徴などを洗い出し、詳しく分析しましょう。

ターゲット像を決める際は、まるで実在している人物かのように氏名、性別、居住地、学部やサークル、趣味やアルバイト歴まで設定するのがポイントです。

ペルソナが具体的になればなるほど、採用後のミスマッチも防ぐことができます。

採用したい学生のスケジュールを把握する

明確なターゲット像が決まったら、そのイメージする学生のスケジュールを確認します。

大学の日程に合わせて、授業や試験のことを考慮しながら企業側のスケジュールを立てましょう。

競合他社の動向をチェック

競合他社の採用活動の開始時期や、選考日程は必ず把握しておきましょう。

他社の選考に落ちた学生を採用できるようなスケジュールが理想的です。

大手企業の採用活動などもどういったものを取り入れているのか知ることで、自社でも活用できたり、さまざまなメリットがあります。

新卒採用は学生の動きだけではなく、他社の動きもチェックすることが重要です。

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組織改善ツール「ラフールサーベイ」で蓄積されたサーベイデータと、心理学×データ×AIで導かれた分析による裏付けにより、企業と採用候補者のマッチ度を算出することができるのが特長で、生産性の高い既存社員と採用候補者の特性の類似度がわかるため、新卒採用にもおすすめのツールです。

まとめ

新卒採用スケジュールを策定する際は、学生側のスケジュールを考慮して組み立てることが重要なポイントです。

新卒採用は年々早期化していますが、売り手市場が続く現状、早期化するだけでは組織にマッチした人材と出会うことは難しくなっています。

自社で活躍してくれる人材と出会うには、企業独自の採用戦略が必要不可欠です。

人事担当者だけではなく、他部署にも協力を仰ぎ、企業全体で新卒採用に取り組んでいきましょう。

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