コンピテンシー診断とは?効果的な活用方法やおすすめのツールを詳しく解説!

正解を導き出すことが難しい人事分野。人手不足に悩む中で、ミスマッチや早期離職といった問題も尽きないかと思います。せっかく採用した社員も、長く働いてくれたり、成果を出してくれるとは限りません。また、適材適所の部署に配属することも難しいでしょう。

そうした手探り状態であることが多い人事分野で、近年「コンピテンシー診断」を導入して課題解決に着手する企業が増えています。

この記事では、客観的な視点から人材の特性や能力を分析し、適性を診断してくれる「コンピテンシー診断」について解説しているので、人事分野にお困りの方はぜひ参考にしてください。 

コンピテンシー診断

コンピテンシー診断とは

コンピテンシー診断は、「仕事に必要な能力」と「人材の行動・思考特性や適性」を診断するためのテストです。コンピテンシー診断を活用することで、適材適所の人材配置や組織力の向上が期待できます。

コンピテンシー診断でわかること

コンピテンシー診断の結果は、日々変化するものではなく、ある程度一貫しているのが特徴です。そのため、個人に備わっている行動・思考の特性や傾向を把握し、潜在的な能力や将来性を明らかにすることができます。それでは、コンピテンシー診断を利用することで可視化される要素を詳しく見ていきましょう。

①自社で活躍できる適性があるか

コンピテンシー診断は、採用活動時に応募者が自社で活躍できるか分析することができます。

数十分という短時間の面接で応募者の適性を見極めることは難しいかと思います。コンピテンシー診断を活用することで、第一印象などの表面的な情報だけでなく、応募者の行動・思考の特性を把握し、自社で高いパフォーマンスを発揮できるかを明らかにします。

また、自社で成果を出している社員のコンピテンシーを分析しておくことで、採用活動や人材育成の効率化につながります。

②新入社員が活躍できる部署はどこか

コンピテンシー診断は、新入社員がパフォーマンスを発揮できる部署はどこかを分析することができます。新入社員の希望部署と、本人の適性のある部署とが異なる場合も多い中、事前に適性を明らかにしておくことで、ミスマッチを防止できます。「イメージと違った」「自分には向いていないかもしれない」などのミスマッチを減らすことで、定着率の向上も期待できます。

③人材個人のパーソナリティや能力

コンピテンシー診断を利用することで、下記のようなパーソナリティや能力を分析することができます。人材個人のパーソナリティを把握しておくことで、採用する人材の調整や、適材適所の人材配置が可能になります。

・行動や思考の特性

・リーダーシップ

・思考/問題解決/適応力

・コミュニケーション能力や協調性

・活躍できる部署や相性の良い上司

・仕事やキャリアプランで重視していること

・どのような環境・状況でストレスを感じるか

コンピテンシー診断を活用する場面とメリット

人事評価

コンピテンシー診断を人事評価に活用することで、実績のあるハイパフォーマーの行動・思考の特性を評価基準に取り入れることが可能です。上司が行う人事評価では、「意欲」などの項目で主観が大きく作用してしまい、適切な評価を下すことができません。コンピテンシー診断を導入することで、診断による客観的な評価基準を用いて、公平性の担保と納得感のある人事評価を行うことができます。

また、社員の行動・思考の特性を分析するため、社員一人ひとりの適性に合った人材配置を行うことも可能です。適材適所の人材配置はモチベーションや満足度の向上、不満の解消につながり、離職率の低減が期待できます。

採用・面接

コンピテンシー診断を採用活動に導入することで、面接前に応募者の特性を把握することができます。応募者のパーソナリティを事前に知っておくことで、それらを掘り下げた面接を行うことができ、ミスマッチの防止に役立ちます。

社員教育・能力開発

自社で活躍しているハイパフォーマーの行動・思考特性を提示することで、会社が求める人物像や成長のベクトルが明確になります。社員が目指す方向性が明示され、成果を出すために必要な行動や求められる考え方などを意識した、効率的な社員の育成が可能となります。ただし、社員を画一化するのではなく、社員の考える「どういうキャリアを積みたいか」「どのように仕事をしていきたいか」を重視しながら、納得感を持ってすり合わせていくことが大切です。

また、診断結果を本人に共有することで、気がついていなかった能力や改善点を発見することができ、能力開発にも役立ちます。

組織マネジメント

コンピテンシー診断は、組織力の強化にも活用できます。

現在の部署で思うような成果が出せていなかったり、ストレスを感じているような社員に対し、改めて能力・適性を診断することで、本人が能力を発揮できる環境作りにつなげることができます。

また、将来的な管理職やリーダー候補者に対し、あらかじめ適性があるかを見極めることも可能です。管理職などのポジションは実務能力だけでなく、リーダーシップなど社員をまとめるための能力が必要です。そうした適性を診断しておくことで、円滑な組織運営やチームビルディングの助けとなります。

さらに、会社全体でコンピテンシー診断を行った場合、在籍している社員の傾向や特性を把握でき、会社としての強みと弱みを客観的に知ることができます。今後の方向性や、採用する人材を調整することができるため、組織力強化の材料となります。

コンピテンシー診断を利用する際の注意点

コンピテンシー診断にデメリットはありませんが、効果を最大限に発揮するためには次のような注意が必要です。

あらかじめ導入目標を設定する

コンピテンシー診断を導入するだけでは、自社で抱える課題の解決にはつながりません。効果を最大限に発揮するためには、あらかじめ自社の現状を分析・把握した上で、改善したい点や知りたい情報を明確にしておく必要があります。

例)解決したい課題に応じた、診断を受けてもらうターゲットの選定

新入社員の定着率に課題がある場合、新卒入社で定着している社員に診断を受けてもらい、診断結果を基にした採用の評価基準を設定する。

定期的なフィードバックとアップデートが重要

コンピテンシー診断を活用する際は、定期的なフィードバックとアップデートが重要になります。企業を取り巻く環境は変化しており、人事評価の面では、従来の年功序列型から、成果主義の人事評価にシフトしつつあります。また、ここ数年でリモートワークが増加したり、副業が解禁されたりと、新たな評価基準が必要になりました。

時代の移り変わりに合わせた評価基準を行うため、コンピテンシー診断を導入するだけで終わらせず、定期的な振り返りやアップデートが求められます。

診断結果はあくまでも材料として活用する

コンピテンシー診断の結果にとらわれすぎず、あくまでも適切な評価の材料として活用しましょう。

コンピテンシー診断は、パーソナリティや能力を数値化できる精度の高いテストです。しかし、診断結果だけを信じてしまうと、想定外の事態や人材に対して臨機応変な対応ができなくなってしまうリスクもあります。結果を過信せず、あくまでも評価の材料として活用するのが良いでしょう。

コンピテンシー診断におすすめの「ラフールサーベイ」

コンピテンシー診断のツールとして、おすすめしたいのが「ラフールサーベイ」です。

「ラフールサーベイ」とは、企業と社員個人の「見える化」を行い、企業の課題を解決するサーベイツールです。企業と社員の現状を可視化する上で必要な設問を網羅しており、企業が抱える課題とその要因を明らかにします。また、社員個人の心身の状態や、行動・思考特性、離職リスクなどを分析するため、組織のパフォーマンスを上げるために必要な要素を正確に知ることができます。

「ラフールサーベイ」を活用することで、客観的な組織の強みや課題を発見でき、悩みの尽きない人事分野の助けとなります。正確な情報と的確な施策を講じることができるため、組織力の向上に効果的です。

詳しい機能や特徴がわかる概要資料は、以下からダウンロードできます。コンピテンシー診断を取り入れたいとお考えの方は「ラフールサーベイ」の活用をぜひご検討ください。

https://survey.lafool.jp/

まとめ

コンピテンシー診断の効果的な活用方法や、メリットと注意点について紹介しました。

人手不足に加え、転職が当たり前になった時代だからこそ、社員の確保と教育はどの人事担当者も直面する課題となっています。そのような状況下で、社員一人ひとりが活躍するための環境作りは重要度を増しています。

コンピテンシー診断は、人材のパーソナリティや能力を把握できたり、適材適所の人材配置につなげることができたりと、効果的に活用することで大きなメリットが得られるツールです。

人手不足に苦しんだり、人事分野に課題を抱える人事担当の方は、課題解決に乗り出す一つの手として、コンピテンシー診断を活用してみてはいかがでしょうか。

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