【管理職向け】社員の心と向き合うストレスマネジメント

過度なストレスによる業務の長期休業や退職者は年々増加しており、社会的に大きな問題となっています。人にとって過度なストレスは心や身体に大きな負担であり、精神疾患を患った場合は休業が長引く場合や、社会復帰も難しくなる可能性があります。

では、一体どうすれば管理職や経営者の立場から、社内におけるストレス環境の実態を見抜き、社内のストレス環境を整えられるでしょうか?そういった悩みで苦労している管理職や経営者の方も多くいるかもしれません。そこで今回は、ストレスの原因や対処方法をご紹介し、企業全体で取り組むストレスマネジメントを解説します。ストレスマネジメントについて気になる方はぜひ参考にしてください。

1.ストレスマネジメントとは

企業におけるストレスマネジメントとは、社員のストレスと上手な付き合い方を考え、適切な対処法や管理方法を行うことを指します。ストレスは誰しもが感じるもので、適度なストレスは良い緊張感を与えますが、過度なストレスは疲労や様々な症状など心身へ悪影響を及ぼします。状況や個人の感じ方によってストレスを受け取る度合いは人それぞれであるため、一人ひとりに適切なストレスとの付き合い方を考え管理する方法を見出すことが大切です。

ストレスマネジメントを上手く行うべき理由

管理職や経営者がストレスマネジメントを行うべき理由は、社員が長期にわたって自らの良さや特性を活かした働きを安定的に支えるためです。社員にとって過度なストレスは、心身に影響を及ぼし本来のパフォーマンスを発揮する妨げとなります。そういった不安定な働き方は業務の成果やチームの目標達成にも影響するため、管理職や経営者は企業経営の1つとして社員のストレスマネジメントを行うべきだと考えられます。

2.まずはストレスの正体を見抜こう

ストレスマネジメントを行う際には、まずストレスそのものの原因やそれによって起こる身体的反応を知っておくことが重要です。同じ環境下であってもストレスの感じ方は人それぞれです。ストレスを起こす様々な要因や、反応として起こる事例を把握しておくことで柔軟に幅広く対応できるよう心がけましょう。

ストレッサーとストレス反応

ストレスそのものに気づき認識しなければ上手にストレスを管理することはできません。ストレスに気づくためには、ストレス要因によって起こる反応や心の健康への影響について理解を深めることが重要です。ストレスの原因はストレッサーと呼ばれ様々な要因からなる刺激を指し、ストレッサーが作用することでその刺激に応じたストレス反応を引き起こします。ストレッサーやストレス反応には様々な種類があるため、1つずつ詳しく紹介していきます。

ストレッサー

ストレスの原因であるストレッサーには以下の4種類があります。

・社会的ストレッサー
・心理的ストレッサー
・身体的ストレッサー
・物理的・生物的・化学的ストレッサー

それぞれ具体例を挙げて解説します。

・社会的ストレッサー: 社会生活を送る上での人やモノとの接触に由来
具体的には、ノルマに追われる多忙な業務や職場でのハラスメント行為、借金による経済的不安などが挙げられます。

・心理的ストレッサー:個人の心や感情に由来
大事な商談前の緊張、理不尽な要求に対する怒り、仕事を任される責任感など、他のストレッサーとも密接に関係していることが多いです。

・身体的ストレッサー:身体に起きる変化に由来
例えば疲労による肩こり、腰痛、不眠、ケガや病気など身体に影響を与えているストレッサーです。

・物理的・生物的・化学的ストレッサー:物理的なものや、自然による外部環境、化学物質に由来
例えば職場のエアコン温度が暑すぎることや寒すぎると感じることや、太陽光が眩しいもしくは暗いと感じること、タバコの匂いなどが挙げられます。

ストレス反応

ストレスの原因によって引き起こされるストレス反応には以下の3種類があります。

・身体的反応
・心理的反応
・行動的反応

それぞれ具体例を挙げて解説します。

・身体的反応:寝付きが悪い、頭痛、めまい、食欲低下、下痢など身体に起こる反応を指します。

・心理的反応:気分の落ち込みや孤独感、罪悪感、また集中力や判断力の低下など心理的に起こる反応を指します。

・行動的反応:引きこもりや過食、ケンカなどの攻撃的な言動、欠勤や遅刻の増加などストレスを回避しようとする行動の反応を指します。

3.管理職が知っておきたい個々人で取り組めるストレス管理方法

ストレス管理方法

ストレスの感じ方や要因は人それぞれ異なります。そのためまずは社員一人ひとりがストレスを認識し管理することがストレスマネジメントの第一歩になります。管理職として、個々人が主体的に取り組めるストレスマネジメントを把握しておくと良いでしょう。その方法として以下の2つがあります。

・セルフモニタリングを取り入れる
・ストレスコーピングを考える

それぞれ具体的な方法を紹介します。

セルフモニタリングを取り入れる

セルフモニタリングとは自己観察を意味し、日々の自分の心の状態を観察し過度なストレスによる心の疲弊を防ぐ目的で行われます。自分の心の状態の変化をちょっとしたサインから気づき早期にケアすることで、心の疲弊を予防できると言われています。代表的な方法は、ストレスを感じた時にその内容を書き留め記録する方法です。「残業を指示されて憂鬱になった」「明日のプレゼンを考えると眠れない」など簡単な一言を記録します。スマホのメモ機能を利用すると気軽に行え継続しやすくなるでしょう。また記録する際にはストレスによって自分がどんな反応や行動を起こしたかを記入すると、振り返った際に客観的な分析が可能です。自分はこういう状況で落ち込みやすい、ストレスを感じるとこういう行動を取りやすいなど、日々の自分の状態を見つめ直せると頭の中が整理され有効な解決策も見出しやすくなります。

ストレスコーピングを考える

ストレスコーピングとは、ストレスを感じたときに上手にストレスを対処する方法です。正しく身につけ活用すると自分自身でストレスを管理できます。ストレスコーピングには以下の5種類があります。

・問題焦点型コーピング
・認知的再評価型コーピング
・気晴らし型コーピング
・情動焦点型コーピング
・社会的支援探索型コーピング

1つずつ具体的に紹介します。

問題焦点型コーピング

ストレスの原因そのものに対し根本からの解決を働きかけ、ストレスが起きないよう対処する方法です。例えば、達成が厳しい目標に対し、達成可能なレベルごとに目標を細分化することや、難しい業務を周囲のメンバーに手伝ってもらうなどの方法が考えられます。過度な負担を感じてしまう場合には、目標そのものの変更や業務の担当変更も根本からの解決に近づけるでしょう。

認知的再評価型コーピング

ストレスの原因に対し考え方や捉え方を改め、認知を変えることでストレスが起きないよう対処する方法です。ストレスの原因に対しポジティブな気持ちで受け入れる心がけが必要です。例えば、難易度の高いプレゼンを任された時に、上司は自分の能力を信じて任せてくれているという考えや、成功すれば高い評価が得られると前向きに捉えます。また過去の実績から自分ならできるとやる気を高めることや、能力アップに挑戦できるチャンスだという捉え方も良いでしょう。

気晴らし型コーピング

気晴らし型コーピングは、自分に合ったストレス解消法を行う対処法です。例えば、カラオケに行くことや、美味しいものを食べること、気の許せる友人と会って話をするなど、自分が好きな行動によってストレスを解消します。日常的に行っている人も多いため、気軽に取り組めるストレス対処法です。

情動焦点型コーピング

ストレスの原因に対する感情を表に出し、対話によって気持ちを整理する対処法です。例えば、職場の人間関係で悩んでいる際に、人事部に悩みを打ち明ける、友人に話を聞いてもらう、カウンセラーに相談するなど、自分の感情を言葉で表すよう心がけます。相手が話を聴き入れ受け止めてくれる行為によって感情の整理や発散させることが可能です。

社会的支援探索型コーピング

ストレスの原因の改善や解決に、周囲の協力を求め行動しストレスを対処する方法です。例えば、納期が厳しい業務を抱えた際に、同僚に手伝ってもらうよう頼むことや、先輩に相談し業務の取り組み方のアドバイスをもらうなど一人で問題を抱え込まないよう行動します。また、上司に納期を延ばしてもらうよう相談するのも良いでしょう。

4.職場で求められるストレスマネジメント

社員にとって多くの時間を過ごす職場において過度なストレスを感じる状況は、その社員だけでなく企業にとっても良い状況とは言えません。

企業として個々人のストレスマネジメントを理解した上で、どのように職場の環境を整えていけばいいのでしょうか?ストレス起因による退職者や個々のパフォーマンス低下を防ぐためにも、まず管理職としてストレスマネジメントが社会全体で求められている背景とストレスチェック制度を導入するメリットを認識する必要があります。

ストレスチェック制度の義務化

2015年から始まったストレスチェック制度は、労働安全衛生法改正に基づき「常時労働者が50人以上いる事業場」において義務付けられた制度です。社員がストレスに関する質問票を回答し企業が結果を集計し分析することで、社員一人ひとりのストレス状況を確認できる調査であり、年に1回行うよう定められています。目的としては、ストレスを溜めすぎないよう対処し必要に応じて医師から助言を受けるなど、メンタルヘルスの不調を未然に防ぐことです。

企業主体で導入するメリット

ストレスチェック制度を実施することで、職場におけるストレス要因や問題に対し早期にアプローチできるため、深刻な問題が起きてしまう前に対策を打てる可能性が高まります。そのため大切な社員を失うリスクの減少、職場環境が改善され生産性の向上も見込めます。

5.ストレスマネジメントに役立つツール ラフールサーベイ

「ラフールサーベイ」は、社員の精神状態を可視化することのできるツールです。従来の社内アンケートなどでは見えにくい心の状態などを可視化することで、社員が安心して働ける環境づくりのお手伝いをします。

社員が安心して働ける環境づくりは、企業の成長・拡大のための土台となります。まずは、社員一人一人にとって居心地の良い職場を整え、人材の定着と組織改善に繋げましょう。

ラフールネス指数による可視化

組織と個人の”健康度合い”から算出した独自のラフールネス指数を用いて、これまで数値として表せなかった企業の”健康度合い”を可視化できます。また、他社比較や時系列比較が可能であるため、全体における企業の位置や変化を把握することも可能。独自の指数によって”健康度合い”を見える化することで、効率良く目指すべき姿を捉えることができるでしょう。

直感的に課題がわかる分析結果

分析結果はグラフや数値で確認できます。データは部署や男女別に表示できるため、細分化された項目とのクロス分析も可能。一目でリスクを把握できることから、課題を特定する手間も省けるでしょう。

課題解決の一助となる自動対策リコメンド

分析結果はグラフや数値だけでなく、対策案としてフィードバックコメントが表示されます。良い点や悪い点を抽出した対策コメントは、見えてきた課題を特定する手助けになるでしょう。

141項目の質問項目で多角的に調査

従業員が答える質問項目は全部で141項目。厚生労働省が推奨する57項目に加え、独自に約84項目のアンケートを盛り込んでいます。独自の項目は18万人以上のメンタルヘルスデータをベースに専門家の知見を取り入れているため、多角的な調査結果を生み出します。そのため従来のストレスチェックでは見つけられなかったリスクや課題の抽出に寄与します。

19の質問項目に絞り、組織の状態を定点チェック 

スマートフォンで回答ができるアプリ版では、特に状態変容として現れやすい19の質問項目を抽出。質問に対しチャットスタンプ風に回答でき、従業員にとっても使いやすい仕組みです。こちらは月に1回の実施を推奨しており、組織の状態をこまめにチェックできます。

適切な対策案を分析レポート化

調査結果は細かに分析された上で適切な対策案を提示します。今ある課題だけでなく、この先考えられるリスクも可視化できるため、長期的な対策を立てることも可能。課題やリスクの特定から対策案まで一貫してサポートできるため、効率良く課題解決に近づくことができます。

部署/男女/職種/テレワーク別に良い点や課題点を一望化

集められたデータは以下の4つの観点別に分析が可能です。

・部署
・男女
・職種
・テレワーク

対象を絞って分析することで、どこでどんな対策を打つべきか的確に判断できるでしょう。また直感的にわかりやすいデータにより一目で課題を確認でき、手間をかけずに対策を立てられます。

6.まとめ

今回は個々人単位のストレスとの向き合い方や企業主体でストレスマネジメントを取り入れるべき社会的背景を管理職向けにご紹介しました。

管理職としてストレスの原因や対処法を深く理解することは、社員一人ひとりが働きやすさを感じ、高い業務生産性を維持できる職場環境に繋がります。

ラフールサーベイでは18万人以上データを基に、従来のストレスチェックでは見つけられなかったリスクや課題を多角的に抽出し可視化することで、社員一人ひとりにとって居心地の良い職場作りのお手伝いをします。

ストレスチェック導入でお困りの方は、ぜひラフールサーベイを検討してみてください。

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