ビジネスパーソンにとって重要な「自己効力感」 自己肯定感との違いも

ビジネスパーソンにとって、仕事をする上で重要な「自己効力感」。

ただ、「自己効力感って具体的にどういうものなの?」「自己肯定感となにが違うの?」そういった疑問を持っているビジネスパーソンも多いのではないでしょうか?

そこで今回はそういった方へ向けて、ビジネスパーソンにとって重要な自己効力感について詳しく解説していきます。

自己効力感が決定される要因や、高めるための取り組みについても解説していますので、ビジネスパーソンの方はぜひ参考にしてみてください。

1.ビジネスの世界における自己効力感

「自己効力感」という言葉は何となく聞いたことがあっても、具体的に何?と聞かれると答えられない方が多いのではないかと思います。

ここではまず、自己効力感とは何のかという概要を説明します。また、ビジネスシーンにおける自己効力感についても、具体例を挙げながら紹介します。

そもそも自己効力感とは

自己効力感とは、乗り越えなければならないハードルが現れたときに、「自分は乗り越えられる」と認識することを指します。

英語ではセルフ・エフィカシー(self-efficacy)といい、これはカナダの心理学者バンデューラが提唱した言葉です。自己効力感という言葉の他に、心理学用語として「自己効力」や「自己可能感」などと訳されたりします。

ビジネスでいえば、「自分はこの仕事を成し遂げることができる!」と思える状態が、自己効力感の高い状態であるといえるでしょう。

自己効力感と自己肯定感の違い

もしかしたら、似た言葉として「自己肯定感」を知っているかもしれません。言葉の響きは似ていますが、それぞれの言葉が意味するところには、微妙な違いがあります。

  • 自己効力感:自分の力を信じて、実行に移せる力
  • 自己肯定感:自分の価値、自分の存在を肯定する力

自己効力感があるという場合には、「乗り越えられる」というところにフォーカスがあります。一方で、自己肯定感があるという場合には、目の前の課題をこなせなくても自分を肯定するという意味合いも含まれます。

どちらも大事な力ですが、ビジネスでとりわけ大事になるのは前者です。

3種類の自己効力感

自己効力感には3種類あって、それぞれがビジネスシーンで重要な力となります。

では、その3種類の自己効力感とは具体的にどういったものなのでしょうか?ここでは、ビジネスシーンでの具体例を挙げながら、それぞれの項目について解説します。

① 自己統制的自己効力感

自己統制的自己効力感とは、自分の行動・感情をコントロールするための力です。ビジネスの場面では、自分の気持ちをコントロールし、前向きに業務に取り組むことが重要になります。

例えば、仕事で何らかのミスをして上司に迷惑をかけた場合でも、「よし、次はこの経験を活かして上手くやるぞ」といったように気持ちをコントロールできれば、良い結果を生むことができます。

自己統制的自己効力感は、気持ちの切り替えや自己成長に大きく関わっているといえるでしょう。

② 社会的自己効力感

社会的自己効力感とは、周りの人とコミュニケーションを行う上での力です。ビジネスは様々な人と関わることで成り立っているため、コミュニケーションを上手く行うことは非常に重要です。

例えば、自分が会社から求められている、部下にとって無くてはならない存在だと感じることができれば、仕事のパフォーマンスも上がるでしょう。その結果、求められる以上の成果を出すこともできます。

社会的自己効力感は、会社での人間関係を上手く構築したり、気持ちよく働いたりする上で重要だといえるでしょう。

③ 学業的自己効力感

学業的自己効力感とは、学習を肯定的に捉えられるかどうかに関する力です。ビジネスシーンでは多くの学びがあるため、学習に前向きなら自身をさらに成長させることができます。

例えば、入社直後の研修や雑用などの仕事も、「学び」と捉えてこなすことができれば前向きに業務にあたることができます。前向きに学べば成長も速くなり、上司や同僚からの評価も高まるでしょう。

学業的自己効力感は、自分を成長させる上で重要だといえるでしょう。

ビジネスの現場でも重要な自己効力感

ここまで紹介したように、自己効力感が高まるとビジネスの現場で多くのメリットが得られます。上で紹介した以外に挙げられるメリットは、以下のとおりです。

  • 目標を達成するために行動ができる
  • 多少の失敗をしても前向きに捉えられる
  • 職場の人間関係が上手くいく
  • 社内で高い評価を得られる

自己効力感が高い状態では「自分はできる!」と感じて、実際に行動に移すことができます。周りから見れば、「仕事ができる人」に他なりません。

実際に仕事をこなす上でも、周りから評価される上でも大切な要因です。

2.自己効力感が高い人・低い人

自己効力感_高い人_低い人

自己効力感が高い人・低い人は普段の言動を見るとすぐに見分けがつきます。

あなたは、自己効力感の高い人でしょうか?それとも低い人でしょうか?以下のポイントと普段のあなたの言動を比べてみてください。

自己効力感が高い人の特徴

自己効力感が高い人の特徴は、以下に挙げるとおりです。

自信にあふれている

自己効力感の高い人は、自信にあふれた行動を取ったり、言葉を使ったりします。

なぜなら、自分には乗り越えられない壁はないと信じているからです。現状で難しい課題があったとしても、経験を積んだり勉強をしたりすれば、必ず乗り越えられるはずだと思っています。

コミュニケーションが上手い

自己効力感の高い人は、コミュニケーションを取るのが上手い傾向にあります。

なぜなら、自分は周りから求められていると感じることができているからです。そういった人は逆に周りを信頼していたり、周りと対等に話をしたりするのでコミュニケーションを上手く取ることができます。

自己効力感が低い人の特徴

自己効力感が低い人の特徴は、以下に挙げるとおりです。

ネガティブな発言をする

自己効力感の低い人は、仕事や自分に対してネガティブな発言をしてしまいます。

なぜなら、自分には課題を乗り越えることができないと感じているからです。「自分にはどうせ無理だ」「また失敗する」といった思考から抜け出せず、結果として仕事でも後手後手に回ってしまいます。

他人に対して攻撃的である

自己効力感の低い人は、他人に対して攻撃的になる傾向があります。

例えば、部下に対して感情に任せて怒ってしまう上司などが典型的な例です。部下に対して怒りをぶつけてしまうのは、自分に自信がない裏返しだといえます。攻撃的になっている人は注意が必要です。

3.自己効力感が決定される要因

自己効力感の高い・低いは、5つの要因によって決定されるといわれています。

では、具体的に自己効力感を決定する5つの要因とは何なのでしょうか?以下では、ビジネスシーンでの具体例を挙げながら、5つの要因について説明します。

達成経験

達成体験とは、自身が過去に達成したり、成功した経験のことを指します。

例えば、初めて営業をかけたときに契約を取れた経験があると、「今回の営業も上手くいくだろう」と思えるでしょう。

代理経験

代理経験とは、自分ではない他人の達成経験や成功経験のことを指します。

例えば、同僚のAさんがプレゼンで上司に褒められたのを見ると、「Aさんにできるなら私にもできるかもしれない」と思えるでしょう。

言語的説得

言語的説得とは、自分自身に能力があることを言葉で説明することを指します。

例えば、資料の作成の締め切りが迫っていたとしても、「今日は何時間作業に充てられる、明日は何時間作業に当てられる」と自分の言葉で説明できると、締切にしっかり間に合うと確信できるでしょう。

生理的情緒的高揚

生理的情緒的高揚とは、自分自身の体調や精神状態のことを指します。

例えば、彼女から振られたばかりのときには、直接仕事には関係がないにもかかわらず「たぶん、仕事も上手くいかないんだろうな」と思ってしまうでしょう。

想像的経験

想像的経験とは、自分あるいは他者の成功や失敗を想像することを指します。

例えば、来週に商談を控えていて「商談が上手くいくイメージ」が想像できると、商談が上手くいくような気がしてくるでしょう。

4.ビジネスパーソンが自己効力感を高めるための取り組み

では、具体的にどのようにして自己効力感を高めれば良いのでしょうか?

自己効力感が高ければ仕事は上手くいくと分かっていても、なかなか気持ちは変えられないものです。ぜひ以下の取り組みを実施して、自己効力感を育てていきましょう。

小さな成功体験を積む

スポーツを対象にしたある研究によると、ポジティブな経験が選手のパフォーマンスを高めるという結果が報告されています。これは、スポーツだけでなくビジネスなどのあらゆることにも共通することです。

具体的には、どんな小さなことでも良いので宣言して達成するという方法が挙げられます。「今から30分で仕事を終わらせる」「今日は休憩に3回しか行かない」など、何でも良いのです。「達成した」という事実が積み重なるほど、大きな目標にも向かっていけるようになります。

ネガティブな感情を意識的にポジティブに変換してみる

人間の脳は、他人からの言葉と自分自身の言葉を区別できないといわれています。すなわち、自分自身にかける言葉をポジティブにすることで、褒められているのと同じように脳は認識してくれるのです。

具体的には、仕事で失敗したときの自分への言葉がけを気を付けます。「失敗してしまった」→「今失敗しといてよかった」。「もうダメかもしれない」→「次は失敗を活かそう」。ネガティブな感情になったときこそ、ポジティブに言えないか考えてみましょう。

健康体を目指す

健康体であることは、自己効力感に大きな影響を与えます。実際、筋トレをすることで自分に自信が付くという研究結果も出ています。これは身体の健康だけでなく、精神的な健康にもいえることです。

具体的には、マインドフルネスを取り入れてみると良いでしょう。簡単にいえば瞑想なのですが、気持ちを落ち着かせて健全な精神状態を作ることができます。マインドフルネスについては様々な書籍で紹介されているので、興味のある方は調べてみてください。

自分が成功しているイメージを常に持つ

自分が成功しているイメージを持つことは、現実に成功することに繋がります。これはプラシーボ効果とも呼ばれているもので、想像しているうちに実際に成功するような気になってしまうのです。

具体的には、夜寝る前と朝起きたときに自分が成功する姿をイメージしてみてください。夜寝る前に良いイメージを持っておくと気持ちよく眠りにつけますし、朝良いイメージをしておくと前向きに仕事に取り組むことができます。イメージをしているうちに実際の行動にも良い影響が出てくるでしょう。

5.社員のメンタル状態を把握するために役立つツール

社員のメンタル状態は生産性や業績に大きな影響を与えます。しかし、なかなか目には見えづらい個々人のメンタル状態を把握するのは難しいとされています。

ストレスチェックをベースとした社員のメンタル状態を把握するために役立つツールがラフールサーベイです。ラフールサーベイは「社員のメンタル状態の把握・分析」や「課題に応じた改善策提案」をしてくれる、社員のメンタル状態の可視化に最適なサーベイツールです。その具体的な機能や特徴について次の段落から解説していきます。

ラフールネス指数による可視化

組織・個人の「健康度合い」から算出したラフールネス指数により、企業が抱えているメンタルヘルスの課題を可視化します。

個人ラフールネス、職場ラフールネス、総合ラフールネスの3つの指数を、他社・時系列比較で把握できます。また、全国平均や各業界と比較することも可能です。

これによって自社が、どれくらい健康に経営が行えているのかを、客観的な視点で把握できます。

直感的に課題がわかる分析結果

上記の分析結果は、グラフや数値で確認できます。部署や男女別にデータをソートし、細分化された項目とのクロス分析も可能です。

一目で分かる見やすいデザインのインターフェースで、直感的に課題が見つかります。

課題解決の一助となる自動対策リコメンド

数値による分析結果から、自動でフィードバックコメントを表示する機能を搭載しています。良い点・悪い点が簡単に分かるので課題解決に大いに役立つでしょう。

重視したい項目もピックアップすることが可能です。

141項目の質問項目で多角的に調査

ラフールサーベイのストレスチェックには、141の項目が設けられています。141項目の構成は以下のとおりです。

  • 厚生労働省推奨の57項目
  • 独自の84項目

従来のストレスチェックでは把握できなかった「受験者の性格」「衛生要因(給与・福利厚生)」「エンゲージメント(エンプロイー・ワーク)」などを追加しています。多角的な調査により、より詳細な状況を把握することが可能です。

19の質問項目に絞り、組織の状態を定点チェック

19の質問項目に絞ったショートサーベイで、組織の状態を定点チェックすることも可能です。月次での変化を負いながら、課題への対策効果がどれぐらい上がったか可視化します。

こちらは月一回の実施を推奨しています。

適切な対策案を分析レポート化

細かい分析結果により、課題を把握し、リスクを見える化できます。

部署/男女/職種/テレワーク別に良い点や課題点を一望化

ラフールサーベイでは、部署や男女、職種別にデータ分析をすることが可能です。他部署・男女・職種での比較ができるだけでなく、危険ゾーンとなる箇所が直感的に一目で確認することができます。

また、「テレワーク属性」を追加したことで、テレワークを行っている社員を含めたデータ分析をできるようになりました。テレワークを行う社員の状況までも可視化できます。

6. まとめ

社員のメンタル状態を可視化し「自己効力感」を行うことができれば、社員の生産性向上、ストレス低下、離職率低下など様々なメリットを享受することが可能です。社内の課題にあった的確な対策を見つけるための方法もいくつかありますが、ラフールサーベイを使うことで効率的にその作業を行えます。

ラフールサーベイ

ストレスチェックから働き方改革まで
ラフールサーベイなら対策を立てやすい。

多角的なオリジナルサーベイで、ハラスメントリスク、離職リスク、エンゲージメントなど、組織の様々な課題を可視化できる事で、具体的な対策に繋がっていきます。
オンラインセミナーも開催中。

機能をもっとみる