コンフォートゾーンの抜け出し方!組織強化と発展に必要な知識を紹介

コンフォートゾーンについて悩む管理職

コンフォートゾーンは、居心地がよく人々がとどまりやすい環境です。しかしながら、長くコンフォートゾーンから抜け出さないでいる事は、物事の停滞ややる気の低下につながってしまいます。さらに、企業・組織の強化と発展には、挑戦や変化が不可欠なことから、コンフォートゾーンから抜け出すことは非常に重要です。 そこで、本稿ではコンフォートゾーンの基礎的な知識と、具体的にコンフォートゾーンから抜け出すための方法について紹介します。

コンフォートゾーンとは

コンフォートゾーンとはストレスや不安を感じず、安心感や安定感を感じる心理的な領域、行動範囲及び思考などの枠組みのことを広く差し、「安全領域」とも言われています。

たとえば、長い間取り組み続けている業務や慣れ親しんだチームなどがこれにあたります。慣れ親しんだ環境は、居心地がよくストレスフリーである一方で、新規の知識やスキルの習得など、成長機会を逃してしまう要因となる場合があるため、停滞を防ぐことや社員育成のためにもコンフォートゾーンから抜け出すことは重要であると言えます。

ラーニングゾーン、パニックゾーンとは

コンフォートゾーンと同様に、領域を指す言葉としてラーニングゾーン及びパニックゾーンがあります。

ラーニングゾーンとは、コンフォートゾーンの外側にある領域のことで、自己成長や新しい知識、スキルなどの習得によい環境で、ストレッチゾーンと呼ばれることもあります。

ラーニングゾーンに移行させるなど意図的な変化や程よい負荷を与える事は、社員育成において非常に重要であるため、停滞や現状打破のためにもラーニングゾーンの活用が必要です。

一方でパニックゾーンとは、過去の経験が活かせない、全く通用しないなど対応できないほど過度なストレスや不安が生じてしまう領域のことです。このような環境では、正常な判断ができなくなることや、学習効率やパフォーマンスの低下だけでなく心身に悪影響を及ぼすことも懸念されます。そのため、過度な業務量など、社員がパニックゾーンに陥らないよう企業側は注意する必要があります。一方でパニックゾーンも成長のきっかけとなる場合がある事から、ラーニングゾーンなどをうまく活用し、成長のきっかけを与えたり、高負荷がかからないように変化を与えることが重要です。

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コンフォートゾーンの具体例

では、具体的なコンフォートゾーンの例とはどのようなものが挙げられるのでしょうか。

以下の様な環境や領域がコンフォートゾーンと言えます。

・自宅、自室

・通勤通学路

・長年行きつけのお店

・長年勤めている職場

・やりなれた仕事

またコンフォートゾーンに陥っている際の行動や状態については、以下の様な物が挙げられます。

・外出が少ない

・いつも同じ道を通る

・新規業務への抵抗感を感じる

・低い目標設定を行う

・同じ選択をとりがちになる

このような停滞や現状維持に身を寄せる行動や状態はコンフォートゾーンに陥っている可能性が高いと言えるでしょう。

コンフォートゾーンに居続けるデメリット

コンフォートゾーンに居続ける事は、停滞や現状維持を招くだけでなくデメリットになる場合があります。

長く、安心できる環境で仕事を続けることは、意欲低下やパフォーマンスの低下につながる事から、業務効率が低下してしまいます。その結果、周囲の負担が増えたり、組織全体の士気が下がるなどの悪影響が広がるデメリットがあります。

また、長くコンフォートゾーンに居続ける事で、次第にコンフォートゾーンからより抜け出しにくくなるというデメリットもあります。

コンフォートゾーンを抜け出すことが難しい理由

デメリットがあるコンフォートゾーンですが、抜け出すことは簡単ではありません。

特に、コンフォートゾーンを抜け出せない理由として「不安・恐怖」及び「過去の経験」「生存本能」などが一般的に挙げられます。

コンフォートゾーンは安心感があり、余分なエネルギー消耗がない事から、人間は性質的にこれを好むため、抜け出すことは難しいのです。

コンフォートゾーンを抜け出すメリットと方法

コンフォートゾーンを抜け出すことで発展する図

さて、では実際にコンフォートゾーンを抜け出すことにはどのようなメリットがあるのか、また抜け出すための具体的な方法について紹介します。

コンフォートゾーンを抜け出すメリット

まず、コンフォートゾーンを抜け出すメリットとして以下の事柄が挙げられます。

社員にとってのメリット

実際にコンフォートゾーンを抜け出す社員にとっては「自身の成長」や「働き甲斐、モチベーションの向上」といったメリットがあります。新しいことに挑戦したり、変化を与えられることでラーニングゾーンへの移行が出来ると、新しい知識、スキルを習得でき、ステップアップすることができます。また、出来る仕事が増える事で問題解決能力やリーダーシップが養われるほか、自信に繋がる事で、モチベーション向上にもつながると言ったメリットがあります。

企業にとってのメリット

社員がラーニングゾーンへ移行し、成長することで「生産性の向上」や「イノベーションの促進」、「企業ブランディングの強化」といったメリットが挙げられます。

生産性が向上することやイノベーションが起こる事で、企業の競争力が向上します。

また、成長を促す文化など企業にとって良い影響は企業のブランド価値の向上にもつながる事から、コンフォートゾーンを抜け出すことは様々なメリットがあると言えます。

コンフォートゾーンから抜け出す方法

コンフォートゾーンを抜け出す、抜け出させる方法として、重要な2つの方法を紹介します。

ポジション分析と期限付きの目標を設定する

社員が自身で行えることとして、いまどのゾーンに要るのか、どのようなポジションにいるのかの自己分析を行うことが挙げられます。そして、具体的な目標をたてることで、小さなことでも新しいことに挑戦することで、少しずつコンフォートゾーンを抜け出すことができます。

挑戦しやすい環境・成長機会及びフォロー体制の整備

企業側が社員を手助けできることとして、「環境の整備」が挙げられます。挑戦が当たり前、誰にも気兼ねなく挑戦できる社風を整える事や、フォローアップ研修の実施、資格試験に対する福利厚生など社員のための整備を行うことが重要です。また、管理職からの声掛けと言った積極的な取り組みも有効です。これにより、「心理的安全性」を確保できるようにすることで、社員はコンフォートゾーンから抜け出しやすくなります。

まとめ

コンフォートゾーンはストレスや不安がなく安心できる領域である一方で、ビジネスにおいては停滞や意欲の低下を引き起こしてしまう場合があります。そこで、企業側は、小さな変化や挑戦できる環境を整備することで、社員をコンフォートゾーンから抜け出すよう手助けすることができます。実際に、コンフォートゾーンからの脱出を手助けするためには、社員の現状を社員自身だけでなく管理者側も把握することが重要です。このような現状把握には、サーベイなどの調査を活用することが有効です。ラフールサーベイはただのサーベイにはない、組織課題の発見ができる機能や離職防止、エンゲージメント向上を実現できる、社員の状況把握に適したツールです。コンフォートゾーンを抜け出すための現状把握と組織改善は、ぜひラフールサーベイにお任せください。

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