欧米諸国より少しずつ浸透されつつある「プラントベースミート」とはどのようなものなのでしょうか。べジミートやフェイクミートともよばれ、お肉のようでお肉でないようなイメージがある方もいらっしゃいますよね。今回は、プラントベースミートについて詳しく解説していきます。日常で使えるようなプラントベースミートを使ったレシピも紹介します。
プラントベースミートとは?
代替肉の正体「プラントベースミート」について
プラントベースミート(plant based meat)とは、植物由来の原料から作られた肉のことをいいます。動物由来の肉を全く含まないもののことです。なぜ、このプラントベースミートが最近話題となっているのでしょうか?次で詳しく解説していきます。
プラントベースミートが注目されている理由
プラントベースミートが注目されている理由としては、主に3つあります。
環境問題解決
家畜を育てると発生する問題があります。排泄物や水質、温室効果ガスの排出です。なぜこれが問題なのかというと世界の人口増加に伴い、動物をたくさん育てる必要性がでてくること。動物が増えるということはそれだけ環境問題も発生するということになります。プラントベースミートと動物性の肉の選べる選択肢が増えればこれまでの家畜量でまかなうことができるといわれています。
食糧問題解決
今全世界で問題となっているのは、世界的な人口増加による食糧問題です。日本では少子高齢化社会のため2020年時点で1億2千万人ですが、2050年になると1億人を割ると予想されています。ですが、世界的にみると増加傾向にあり、現在70億人を超えていると言われていますが、2050年には98億人に達するといわれています。プラントベースミートは、こういった食糧問題を解決する人類の貴重なたんぱく質源として期待されています。
食の多様性
食物アレルギーや宗教上、ヴィーガンなど動物性の肉を食べることができなかったり、避けているという人もいます。このような人でもプラントベースミートは食べることができ、食の選択肢が広がります。
プラントベースミートの種類
ソイミート
ソイミートは「畑の肉」といわれる、大豆が原料となった肉のことをいいます。私たち日本人には大変馴染み深いため、生活に浸透しやすいです。また動物性の肉と比べても脂質やカロリーを抑えることができます。形状としてもブロックやミンチまであり、唐揚げやカレーといった料理も作ることができるので便利です。
エンドウ豆ミート
エンドウ豆ミートはエンドウ豆からできています。必須アミノ酸も含まれており、栄養面も問題なしの代替肉です。またソイミートに比べて独特の臭みがないので、誰でも食べやすく使いやすいです。
グルテンミート
グルテンミートはグルテンを原料としている、プラントベースミートのことをいいます。別名「セイタン」ともよばれています。小麦と水があれば作ることができるため、お家でも気軽に作ることができます。
プラントベースミートおすすめレシピ
ヘルシー!簡単!ソイミートで作るミートグラタン
https://oceans-nadia.com/user/213961/recipe/384197
出典:Nadia
ミンチ状のソイミートで作ったヘルシーなミートグラタン。ソイミートの食感が楽しめます。ご飯をいれてドリアにしても、マカロニをいれても美味しくいただけるレシピになっています。
エンドウ豆ミートのビーガン餃子
出典:solaina
乾燥エンドウ豆ミートを使ったビーガン餃子。クセが少ないエンドウ豆ミートを使っているのでお子様でも食べやすい味付けになっています。
VEGANのグルテンミートの唐揚げ
https://cookpad.com/recipe/2073298
出典:クックパット
グルテンミートを1から手作りで作った唐揚げレシピです。手間はかかりますが、自分で作るグルテンミートは格別で美味しいもの。是非挑戦してみてください。
サスティナブルなたんぱく質源として注目されているプラントベースミート。環境問題や人口問題を解決する私たちの味方です。上手く利用していきましょう。
参考
内閣府 高齢化の現状と将来像(参照日2022.5.31)
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2012/zenbun/s1_1_1_02.html