新型コロナウイルスの感染対策に欠かせないマスク。実は長時間、つけ続けることにより、肌荒れが急増しているそうです。
マスクをしすぎると、乾燥や刺激が生じて、肌荒れを引き起こすといわれています。しかし肌荒れが気になっても、現状ではマスクをしないで生活をするのは難しいですよね。
この記事では、マスクによる肌荒れが起きる原因やおすすめの対策を詳しくご紹介します。早めに対策して、肌トラブルを防ぎましょう。
マスクによる肌荒れの4つの原因とは
マスクによる肌荒れは、主に下記の4つの原因で起こります。原因を知ることで、適切な対策を取れるようになります。
・マスクを外した時の乾燥
マスクを外すと、マスク内の湿気が急激に放出されて、肌内部の水分が失われます。その影響で、肌が乾燥し、かさついたり、ごわごわしたりしてしまいます。
肌は乾燥すると、うるおいを与えるために皮脂を分泌するので、皮脂が過剰に。ニキビのもととなるアクネ菌や雑菌は皮脂をエサにするため、ニキビや皮脂による肌荒れにつながります。
・マスクが擦れることによる刺激
マスクを1日に何度も着脱したり、ズレを直したりすることで、摩擦が生じます。マスクが擦れて、肌の表面が傷つくと、バリア機能が低下。少しの刺激でも、かぶれたり、赤みが出たりしやすくなります。
肌が乾燥しやすくなるため、皮脂の分泌が活発になり、ニキビが発生するリスクが大きくなります。
・マスクによるムレ
マスク内は呼吸の影響により、湿度や温度が高くなり、雑菌が繁殖しやすい環境です。汗や皮脂の分泌も増えるため、ニキビや吹き出物が出やすくなります。
・マスクに使用されている素材による刺激
マスクに使用されている素材やその人の体質によっては、肌が負けてしまい、赤みや湿疹、かゆみといったアレルギー症状が出ることも。さらに、洗濯できるマスクの場合、残った洗剤が、肌荒れの原因となります。
マスクによる肌荒れを防止する4つの対策
ご紹介したように、マスクをすることにより肌荒れが起きやすくなります。下記のような対策で、肌荒れを防ぎ、健やかな状態を保ちましょう。
・刺激の少ないスキンケアで保湿
マスクで隠れるからといって、スキンケアしないのはNGです。いろいろな刺激を受けている時だからこそ、しっかりお手入れをしましょう。お手入れが不足していると、乾燥により肌のバリア機能が低下する恐れがあります。
優しくメイク落としや洗顔を行い、メイクや余分な皮脂などの汚れをオフ。無添加のものなど刺激の少ないスキンケアアイテムを使って、しっかりと保湿しましょう。うるおいを補給することで、刺激から肌を守れます。
デリケートな状態の肌に摩擦は厳禁なので、洗顔時には泡をたっぷり立てる、肌に触るときは指先でこすらないようにタッチするなど、いつもよりも優しくお手入れをするのがポイントです。
低刺激のスキンケアアイテムを使っても、しみてしまう場合は、刺激が少なく、肌の表面を保護してくれるワセリンがおすすめです。
・マスクが擦れる場所にワセリンを塗る
マスクが擦れることによる刺激を防ぐには、ワセリンがおすすめです。マスクで擦れやすい頬や鼻、あご、耳の後ろに、まえもってワセリンを塗っておくと、肌の表面に保護膜ができ、外部の刺激からガードしてくれます。保湿効果も期待できるので、ぜひ試してみてください。
・マスクの素材を変える
これまで使っていたマスクとは、違う素材を使ったマスクに変えることで、肌への刺激が少なくなり、肌荒れを防止できる場合があります。
ガーゼやコットン、シルクといった天然素材は、ソフトな肌触りで、湿気を吸い取る性質があるため、おすすめです。使い捨ての不織布のマスクだと荒れてしまう場合は、マスクと肌の間に、ガーゼやコットンを挟むと、刺激をおさえられます。
また、マスクを洗う洗剤を刺激の弱いものに変える、すすぎ残しのないようにするといった、洗剤による荒れを防ぐのも重要ポイントです。
・汗をこまめに拭く
雑菌が繁殖しやすくなるのを防ぐため、マスク内の汗はウエットティッシュや汗拭きシートなどで、こまめにふき取るようにしましょう。特に汗をかきやすい夏は、しっかりと意識するのをおすすめします。
マスクをつけ直す際に、保湿を行うと、肌荒れの原因となる乾燥を防げるので、さらに効果的。できるだけ、マスク内の肌をサラサラの状態にしておくと、健やかな状態を保てます。
これらの対策を実行すれば、肌荒れしにくくなります。ただし、かゆみが強い、気をつけていても肌荒れが続くといった場合は、早めに皮膚科に相談して医師の診断をあおぎましょう。
まとめ
この記事では、マスクによる肌荒れの原因と4つの対策をご紹介しました。新型コロナウイルスの感染対策のため、マスクは必需品です。
早めの対策でマスクによる肌荒れを防ぎ、快適な生活を送りましょう。肌の状態が整うと、心身ともに気持ちよく過ごせますよ。