食べ過ぎやストレスで感じるどんよりした胃の重さ。胃が疲れているときは消化が良くてお腹に優しい食べ物を選びたいですよね。胃に負担をかけない食材や調理方法をご紹介します。
胃が疲れた…お腹に優しい食品を選ぶポイント4つ
出典:unsplash.com
・脂肪が控えめのもの
胃が疲れているときは脂肪が控えめのものを選びましょう。
油っこいものを食べすぎて翌日胃がもたれた経験はありませんか?脂質は消化に時間がかかります。
カリっとジューシーな揚げ物もパス。デニッシュ系のパンや生クリームたっぷりのお菓子も控えましょう。
お肉なら脂身たっぷりのお肉やハム・ソーセージなどの加工肉は避けます。ささみ肉や鶏むね肉がおすすめです。魚ならタイやタラ、カレイが良いでしょう。サバやサンマなど青背の魚は脂肪が多いので控えめにします。
脂質は乳化されたものを少量使うようにしましょう。バターやマヨネーズなど乳化された油脂は消化の負担が少ないためです。
・繊維が少なくて柔らかいもの
野菜や果物は繊維が少なくて柔らかいものを選びましょう。
大根、にんじん、白菜、カブ、小松菜、かぼちゃが適しています。ごぼうやれんこんなどの繊維が多くてかたい食材は控えましょう。
イモ類なら繊維の多いさつまいもより滑らかなじゃがいもを選びます。
果物ならバナナやりんご、ももがおすすめです。冷やし過ぎないようして食べましょう。
食物繊維が多い玄米や押し麦も胃の負担に。白米を少し柔らかめに炊いたりお粥にしましょう。麺類ならうどんやそうめんが適しています。
・苦味や酸味が少ないもの
胃の調子が悪いときは苦味や酸味が少ないものを選びます。
苦味が強いものや酸味の強いものは胃酸の分泌を高めるので控えましょう。
アクの強い山菜やレモンやグレープフルーツといった柑橘類は胃に負担がかかってしまいます。同様に酸っぱい果物のいちごやパイナップルも控えめに。
お粥に梅干しを添えることが多いですが、酸味が強いので食べるときは少量にしましょう。
・塩味や甘味が強いものは控えて
意外に思われるかもしれませんが、塩味や甘味が強いものも胃酸の分泌を高めてしまいます。
お漬物や味の濃いお惣菜は控えめにすると良いでしょう。
同様に砂糖が多い食品も避けるようにします。甘味の強いジュースは控えるか少し薄めて飲みましょう。果物の缶詰は食べやすいですが、シロップは甘すぎるので飲まないように。
脂質の少ない和菓子はお腹に優しいイメージがありますが、砂糖がたくさん使われています。お饅頭や羊羹などは控えましょう。
お腹に優しい調理方法は?
出典:unsplash.com
・食材は小さめにカット
食材は小さめにカットしましょう。千切りや短冊切り・みじん切りが良いでしょう。
小さく切ることで消化の負担が減ります。ポタージュスープのようにすりつぶしたものもおすすめです。
もちろん、消化を助けるために小さく切ったものもゆっくりとよく噛んで食べるように心掛けましょう。
・油は控えめに
調理で使う油は控えめにします。油を使わずに作れる料理を選んでみましょう。煮る・茹でる料理がおすすめです。
卵は目玉焼きやスクランブルエッグといった油をたっぷり使った料理は避けます。半粥状のものは消化が良いので温泉卵が良いでしょう。卵豆腐や茶わん蒸しもおすすめです。
炒めものはできれば避けたいところですが、作るときは油を少なめにしましょう。
・煮物や蒸し物を取り入れて
胃にやさしい料理で思い浮かぶのはうどんやおかゆ。しかし、タンパク質やビタミン・ミネラルもとりたいですね。肉や魚、野菜を調理するときは煮る・蒸すメニューを取り入れてみましょう。
ゆっくりと加熱されるので食材が柔らかくなって消化しやすくなります。
煮物や蒸し物はハードルが高そうに思われがちですが、フライパンや電子レンジを使って作ることもできます。
・味付けは薄めに 香辛料は避けて
胃に負担をかけないように味付けは薄めを心がけましょう。
和食なら出汁を使うと薄味でも満足感があります。スープに使う鶏がらスープの素やコンソメは塩分が多いので入れすぎには注意しましょう。
消化が良い煮物ですが、醤油と砂糖の量に注意します。調味料が多すぎるとかえって胃の負担になるので気をつけてください。
唐辛子や黒こしょう、わさびやカレー粉といった香辛料は控えめにしましょう。
・温かい料理を選ぶ
できるだけ温かい料理を選ぶと胃の負担が少なくなります。食材が柔らかくなりますし、胃が温められます。
野菜ならサラダよりも温野菜や茹でたお浸しにします。豆腐なら冷奴よりも湯豆腐を選ぶと良いでしょう。
お腹に優しいレシピ
胃が疲れたときにぴったりのお腹に優しいレシピをご紹介します。
胃が疲れているときは料理をするのもおっくうなもの。手に入りやすい材料を使っていて調理が簡単なレシピを選びました。
・食べすぎリセット!スープジャーで*野菜たっぷりとろとろ雑炊
出典:Nadia
胃が疲れて何も食べたくない…と感じたとき、雑炊はいかかでしょう?スープジャーを使って余熱調理するためコトコト煮込む必要のないレシピです。塩麹のまろやさな塩味がほっとしますよ。
レシピURL:https://oceans-nadia.com/user/27021/recipe/226049
・レンジ調理OK!タラと白菜の薬味おろしあんかけ
出典:Nadia
消化の良いタラと白菜を使ったおろしあんかけ。白だしとかにかまを使うことであっさりした蒸し料理でも物足りなさを感じませんよ。
電子レンジで加熱するので、柔らかくて崩れやすいタラでも簡単に調理できます。
レシピURL:https://oceans-nadia.com/user/11937/recipe/369322
・夏の疲れた胃に優しい☆お豆腐入り鶏団子春雨スープ
出典:Nadia
鶏ひき肉にお豆腐を混ぜた肉団子を入れたお腹に優しいスープ。このレシピはポリ袋で肉団子を作るので手が汚れずにできるのも魅力です。鶏むね肉のひき肉を選ぶとよりお腹に優しいですよ。冷たいものを食べる機会が増える夏も、温かい汁物を取り入れてみましょう。
レシピURL:https://oceans-nadia.com/user/192438/recipe/396235
◆まとめ
出典:unsplash.com
胃が疲れたときぴったりのお腹に優しい食材と調理方法をお伝えしました。食材だけでなく調理方法も意識することでさらに負担が少なくなります。
油が控えめ・柔らかい・味が薄いものと覚えておくと良いですね。ご紹介した方法を参考にして、疲れた胃を労わってあげましょう。
参考URL
・ニチレイほほえみごはん「【管理栄養士監修】胃にやさしい食べ物ガイド。ストックですぐ食べられるレシピも」
https://www.nichireifoods.co.jp/media/4772/
・東京都病院経営本部「胃腸の調子が悪い時の食事」
https://www.byouin.metro.tokyo.lg.jp/shoukai/eiyou/kaiyou/