コロナウイルス感染拡大によって、急に始まった在宅勤務。職場でのコミュニケーションがガクンと減り、張り合いのなさや寂しさなど、ストレスが溜まっていませんか?
一人暮らしだと同居家族もいないため、孤独感や虚しさが高まるものです。そこで、一人暮らしの在宅勤務者に向けて、ストレス解消法をお伝えします。
寂しさを払拭!みんなでオンライン飲み会
業務連絡もチャットワークやラインになり、上司や先輩への質問も文字となった会社もあるでしょう。口頭でのコミュニケーションがなくなれば、一人暮らしは1日中誰とも話さない日が出てきます。
人間関係の第1人者であるアラン・ピーズ、バーバラ・ピーズの「話を聞かない男、地図が読めない女」では、女性は「一日平均2万回もコミュニケーションとして『言葉』を発し」、男性は「7000回」と説明しています。
在宅勤務で会話がなければ、未消化の日々が募っていき、寂しさや虚しさが高まるのは当然でしょう。
そこで、オンライン飲み会への参加をおすすめします。会社での開催がない人も、仲のいい同僚に声をかけて、自主開催はいかがでしょうか。
会社関係者だと気疲れする人は、学生時代の友人を集うのもおすすめです。みんなでワイワイ雑談するうちに、人とのつながりを実感し、仕事へのやる気も高まるでしょう。
もんもんとした気持ちをスーッと解消!朝さんぽ
一人暮らしだと業務に使うものはコンパクトにまとまっていて、在宅勤務中に動かなくなっていませんか。
パソコンや充電器、メモ帳などの仕事用品はもちろん、飲み物やごみ箱なども自分の意志だけで、すぐ近くに置けるためです。
部屋も1Rや1Kと狭いことも多く、1日の運動量が激減しがちです。狭い部屋にこもって仕事をしていると、気分も憂うつになり、うつ病を招きかねません。
もんもん気分を吹き飛ばすために、朝さんぽがおすすめです。樺沢紫苑先生の著書「精神科医が教えるストレスフリー超大全」では次のように説明されています。
「朝の散歩は、『朝日を浴びる』『リズム運動』(ウォーキングなどの規則的なリズムを刻む運動)の2つを兼ねているので、セロトニンを十分に活性化することができます」
「セロトニンが活性化することで、清々しい気分となり、意欲がアップし、集中力の高い仕事ができます」
つまり、朝散歩で爽やかな気持ちになり、精神的にもよい状態でいられるのです。ぜひ朝に15分ほど歩いてみましょう。
オレンジ色で明るい気持ちに。色彩心理のマジック
非社交的なタイプや外出が億劫な方もいるかもしれません。ならば色彩心理を効果的に活用して、ストレス解消しませんか。
色彩心理学では、無意識の心が色に反映するとしています。たとえば憂うつで落ち込んでいるときに「ブルーな気分」といいますよね。
これはブルーが悲しみ、憂うつさ、涙などを表す色合いだからです。自分の心理状態に近い色を身に着けることで気持ちを代弁してもらえ、心地よさを感じます。
反対に、色の作用を上手に活用することで、気持ちの切り替えもできます。たとえば、やる気がわかないときや社会とのつながりが実感できずに暗い気持ちのときには、「オレンジ色」がおすすめです。
オレンジ色は暖炉の色であり、お祭りの提灯の色でもあります。他者との交流しているときに用いられることが多く、見ているだけで明るさを取り戻せます。
ぜひカーテンや仕事のノートなど、日常的によく目にする場所にオレンジ色を取り入れましょう。ぬくもりを感じる色のため、ほっと安らげるはずです。
ペットで溜まったストレスを癒す。アニマルセラピー
お住まいがペットOKな住宅なら、アニマルセラピーもおすすめです。アニマルセラピーという言葉をご存じでしょうか。
動物と触れ合うことで、不安や恐怖などのネガティブな感情が下がり、気持ちも安定するといわれています。ぜひネコやイヌ、ハムスターなどのペットと触れ合って、癒しの時間を持ちましょう。疲れやストレスを和らげられます。
賃貸暮らしでペット不可であっても、犬カフェや猫カフェなどの動物と触れ合えるお店もあります。動物が好きな方は、行ってみるのもよいでしょう。
動物が苦手な人は、ぬいぐるみでも代用できます。動物とのふれあい同様に、オキシトシンが分泌されるためです。ぎゅっと抱きしめれば、情緒も安定します。お好きなぬいぐるみを仕事の合間に抱きしめましょう。
まとめ
1人暮らしで在宅勤務をすると、コミュニケーションが少なく、ストレスが溜まりがちです。放っておくと知らないうちに、寂しさや憂うつさが限界値を超えるケースも。
オンライン飲み会への参加や朝さんぽ、オレンジ色の着用やアニマルセラピーなど、積極的にストレス解消をして、乗り切りましょう。
引用:
樺沢紫苑 「精神科医が教えるストレスフリー超大全―人生のあらゆる『悩み・不安・疲れ』をなくすためのリスト」ダイヤモンド社 2020
アラン・ピーズ/バーバラ・ピーズ 「話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が『謎』を解く―」主婦の友社 2002