みなさんは体調が悪い時、自分に対してどういった対応をしていますか?
たくさん睡眠をとったり、病院に行ったり、薬を飲んだり・・。
今回は食養生で自分の身体を整えて、健康を維持するためのコツを管理栄養士が解説します。
食養生とは
食養生とは、日々の食を通じて命を養うこと。体調不良や病気になる前に、食事で自分の身体をケアすることを意味します。つまり、病気の予防をする考え方のことを指します。
例えば風邪をひく前に、のどに違和感があったり、悪寒があるなど身体に異変を感じとったとします。その際に摂る食事は、のどの炎症を治す効能のある食べ物を食べたり、身体を温める効果のある食べ物を食べたりするということになります。
風邪をひいて薬を飲むことになる前に身体を取り戻すことが大切です。
季節ごとの食養生
日本は気候の変動が多い国なので、日常の食養生とプラスして注意点があります。
食養生の視点から考えられる季節ごとに気を付けたいポイントを紹介します。
春
ポカポカ陽気となる春には、苦味に特徴のある野菜が出回ります。新しい環境となりやすく、ストレスを受けやすいので春に旬を迎える山菜類を食べて乗り切りましょう。山菜類には気持ちを鎮めてくれる作用がありますよ。
夏
気温や湿度が高くなる夏には、身体の涼める作用や水分を多く含んだ野菜が旬を迎えます。トマトやなす、きゅうり、とうもろこしなど色とりどりの元気な野菜を摂るようにしましょう。身体を冷やしてくれる作用があるため、夏の暑さを乗り越える力を養えます。
秋
過ごしやすい気候にはなるものの、急な気温の変化に体調を崩しやすい秋。身体だけではなく心の不調もでやすい季節になります。秋には気を補う作用のある根菜類を食べるのがおすすめです。
冬
低温と乾燥対策の必要になる冬には、身体を温めてくれる作用のある野菜が旬となります。血流を良くし、身体を温めてくれるネギやしょうがのチカラで身体の中からポカポカにしてもらいましょう。
おすすめ食養生レシピ
中華風鶏粥
https://www.bob-an.com/recipes/15149.html
出典:Bob&Angie
風邪気味の時や身体を労わりたい時に作りたくなるレシピ。やさしいだしの味わいがグッと身体にしみ込みます。トッピングで味の変化がつけられるので、飽きることなく食べられます。
里芋と湯葉の陳皮あんかけ
https://chuigaku-cocokara.jp/magazine/2020/10/post_196.php
出典:こころとカラダの元気をつくるCOCOKARA 中医学情報サイト
不眠の悩みにはこちら。陳皮が近くにない場合は、温州みかんを使って是非自家製陳皮を作ってみてください。天日で1週間程度干すだけなので簡単に作れますよ。温州みかんは無農薬のものを使うようにしましょう。香りに癒されて、良い眠りにつけるかも?
米麹味噌
胃が弱く疲れやすい人におすすめ「米麹味噌」 | COOKING |COCOKARA中医学 (chuigaku-cocokara.jp)
出典:こころとカラダの元気をつくるCOCOKARA 中医学情報サイト
胃の疲れを感じたら、味噌を手作りして自分を労わりませんか?米麹は脾臓や胃のはたらきを助けてくれるため、疲れやすい人にはうってつけの食材。また、手作り味噌は愛着がわくため、より一層普段の料理を美味しくしてくれますよ。
大根とりんごのゆずはちみつ漬け
https://www.bob-an.com/recipes/16705.html
出典:Bob&Angie
乾燥するとのどに違和感を感じたりするもの。そのような時におすすめのレシピです。消化器系の働きをよくし、消化を助けてくれる大根やはちみつのやさしいおかず。食欲増進の作用もあるので、食欲がない時にも使えます。はちみつには、保湿効果もあるので優しく喉を潤してくれますよ。
りんごのコンポートと桂花のゼリー
https://chuigaku-cocokara.jp/magazine/2021/10/post_239.php
出典:こころとカラダの元気をつくるCOCOKARA 中医学情報サイト
見た目もかわいらしいデザート。小さなお子様でも喜んで食べてくれること間違いなしです。りんごには下痢や便秘の解消、消化量を助ける作用があるので、胃に不快感があるときにいただくようにすると良いです。
いかがでしたか?日々の体調は、日々の食事からと言っても過言ではありません。体調に変化があったときや疲れているときこそ、栄養たっぷりのごはんで健康を維持しましょう。