株式会社アントレ様は、独立したい方と事業者とのマッチングを支援している企業様。リクルート社が出していた雑誌『アントレ』にはじまり、2019年に同社から分離独立して3年目を迎えます。今回は、企画統括室人事責任者の尾形様に、『ラフールサーベイ』導入の経緯や、導入後のご感想などを伺いました。

◆従業員の状態を『ラフールサーベイ』で把握し、課題を見つけたい

― 『ラフールサーベイ』導入のきっかけを教えてください。

導入のきっかけは二点です。

一点目は、当社はもともとリクルートの一事業でしたので、バックオフィスの部署がなく、会社組織のあるべき状態を早期に整える必要がありました。スピンアウト後の3年間は、自分たちで事業を進めていくことで精一杯となり、従業員のケアについてはどうしても追いついていなかった部分がありました。

二点目は、コロナ禍での働き方です。リモートワーク環境下で、どうすれば出社時と変わらない生産性を維持できるのか。そのためにはどんな機能が必要か。など、業務効率化のための工夫・改善が急務であり、スムーズに回りだすとそのままフルリモートへと移行しました。

その結果、従業員の状態や様子がわかりづらくなっていきました。

上記二点をふまえ、従業員の状態・メンタルを考えたとき、そもそも、リモートのコミュニケーションだけで従業員の状態を把握するのは限界があると感じました。

メンタルに問題を抱えていたとしても、見つけるのは非常に難しいといえるでしょう。それならば、何かツールを利用することで従業員の状態を可視化していったほうが、課題を明らかにしやすいと思ったのです。

◆まずはメンタル対策。エンゲージメントはその後に対策を

― さまざまなサーベイがある中、『ラフールサーベイ』を選んでいただいた決め手は何ですか?

やはり「メンタル重視」というところが一番です。他のサーベイもいろいろと検討しましたが、エンゲージメントに力を入れているものが多い印象でした。

まだリクルートから独立して3年。株式会社アントレとしての独自文化を言語化し、従業員に少しずつ浸透させていっている状態です。いまエンゲージメントを数値化し、その数字を高める施策を打っても逆効果になるのではと思いました。

まずは、「リモートワークでも生産性を落とさず、ストレスを抱えない環境」を整えることが肝要です。その意味では、「メンタルから入るサーベイを優先しよう。エンゲージメントはその後、忙しい環境でもしっかりと個人に向き合えるような形を作ってからでいい」と考えました。

― 実際にお使いいただいて、良かったと思う点はどこですか?

職場でのメンタルの問題というと、仕事上で抱えるストレスのことだと捉えがちですが、実は仕事以外のことが原因になることも多いと思います。それが仕事のパフォーマンスにも影響してしまうのです。『ラフールサーベイ』は、そういった部分もしっかりと見ようとしているところが良いと思いました。原因がどこにあるのか、そこを意識しながら従業員と会話ができるのは非常にありがたいです。

また、様々なコンテンツが豊富だということも魅力の一つです。

・サーベイを行い、現在の自分の状態を可視化し向き合う。

・コンテンツを使用し、自身で施策を打つ。

など、コンテンツが豊富なことで、上記の流れを自分で作れるのだと思います。

◆マネージャーの認識を変え、メンタルを意識したマネジメントを

― 『ラフールサーベイ』をどのようにご活用していきたいですか?

『ラフールサーベイ』を利用することで、まずはマネージャー層の認識を変えていきたいと思っています。

「仕事のパフォーマンスが落ちた=仕事上のストレス」だけではなく、プライベートの要因も含め、様々な角度から原因を捉え、状況に合わせたマネジメントを行う必要がある。

しかし、可視化されたものがないと、どこから施策を打てばいいのかわからないのが現状です。

・マネージャー層を集めてサーベイの結果を見てもらい、どこに課題があるのか直接マネージャーと会話をして探していく。

・人事から「ここが問題」「この人は気をつけてください」と発信する。

など、まずはマネージャーと人事が一体となって会話をすることが大事だと考えています。

― 実際にマネージャーの皆さんの反応はいかがでしたか?

「営業は単純に人が足りないんじゃないか」「制作側は違う理由だな」など意見を交わし、「課題感を抱く理由が部署によって違うのではないか」というところまで、議論が深まりました。部署を飛び越えての議論ができたことに、非常に意味があったと感じています。

サーベイは、継続していくことが大切です。先月、先々月からのデータと比較することで、本当に課題のある部分が見えてきますし、変化を捉えることでわかってくることもあると思うのです。

まだまだ使い始めたばかりの『ラフールサーベイ』。次の「ディープサーベイ」を行うと、結果がどう変わるのか楽しみですし、新たに見えてくる課題もあるでしょう。潜在的な課題を見える化するツールとして、また、従業員の意識改革のきっかけとして、これからも『ラフールサーベイ』を上手に活用していきたいと思います。